特集

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2020年6月号 No.519

建設分野の特定技能外国人の受入れについて

 企業情報

 株式会社小黒組(創業1930年)
 東京都江東区亀戸2-17-15
 従業員数: 124名(4月15日現在)
 事業内容: 鉄筋工事業
 Website: http://www.oguro-gumi.co.jp

2004年以来、延べ50名以上の外国人を受け入れてきた「株式会社小黒組」(東京都江東区)。特定技能外国人の働きを推進する同社の皆さまに、その仕事ぶりや印象、コミュニケーションの工夫などを伺いました。技能実習生から特定技能1号となり、現場の第一線で活躍する4名の声もご紹介します。

特定技能外国人と共に働く3名にお聞きしました!

 

受け入れ企業VOICE

技能に優れた即戦力‼仕事への意識や成長意欲もとても高いです

──特定技能外国人を受入れるメリットとは?

三丸 特定技能の資格を持つということは、すでに優れた技能を有しているということ。即戦力としての活躍は大きなメリットですね。また彼らと接して驚くのは、成長しようとする意欲が日本人よりはるかに高い点です。現場の技を積極的に学びとろうとする向上心あふれる姿勢は、周りの人間にとっても良い刺激になっています。日本の職人が減っている中、外国人の働き手は本当に大きな戦力です。工場の仕事は人海戦術的な面もあるので、一人でも多くの人を育てていかなければなりません。進んで学ぶ彼らに期待するところは大きいですね。

「ほんのちょっとの工夫」でコミュニケーションはうまくいきます

──受入れる際に苦労したことは?

横山 やはり最初は日本語を話し慣れていないこともあり、戸惑う面もありました。でも積極的に話しかけていくことで、すぐにコミュニケーションはスムーズになりました。彼らもお昼休みや仕事後などに自ら日本語を勉強したり、日本人と会話することで、日本語能力をグングン伸ばしています。話しやすい、相談しやすい雰囲気をつくっておくことはとても大事ですね。

──共に働く中で工夫していることは?

横山 彼ら自身、母国を離れて働く中で仕事や日常に悩むことも。そうした時にはしっかり話を聞いて、気持ちに寄り添うことが大切です。ご飯やレジャーに連れていき気分転換を図ることもありますし、社員旅行などのイベントもすごく喜んでくれますね。また誕生日には必ずケーキでお祝いをしてあげるんですが、私の誕生日には逆にサプライズパーティーを開いてくれて…。気持ちが通じてるんだなと、うれしかったですね。

現場のリーダー、会社の核となっていく人材として大いに期待しています

──今後、期待していることは?

亀田 日本の若い世代が減る中で、特定技能外国人である彼らが現場のリーダーとなり、ゆくゆくは会社の核となります。人の見ていないところでも真面目に努力を重ねる方たちなので、たくさんのものを学び続け、リーダーシップを発揮してもらいたいと思います。現場を率いるにふさわしい技能はすでに持っているので、どんどん経験を重ねていってほしいですね。小黒組だけでなく、建設業界を担う人材として期待を寄せています。

 

受入企業 代表の声

代表取締役社長
苅谷 功一 氏

共に会社を支えてくれる大きな戦力です。

小黒組では、ベトナムより毎年3名を鉄筋加工技能者として雇用しています。国内で職人の成り手が少ない中、勤勉で仕事を覚えるのも早い外国人の方には大変助けられており、企業としても特定技能1号の在留資格取得を後押ししています。特定技能外国人の方には実習生たちのリーダーとして指導にあたってもらうなど、これからも共に社業を進めていく大きな力として期待しています。

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