特集

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2021年6月 No.529

建設分野の特定技能外国人の受入れについて

フィリピン側現地試験支援スタッフの皆さん。
現地での問い合わせ対応から会場準備までしてくれる頼もしいパートナーです。

(一社)建設技能人材機構(JAC)による取組

(一社)建設技能人材機構(JAC)では、特定技能外国人の適正かつ円滑な受入れを実現するための取組の一つとして試験を実施。関係建設業団体と連携し、特定技能評価試験の実施と試験実施に付随する各種調整、会場の確保、受験者の募集、試験官の派遣や資機材の調達等を行っています。技能実習2号を良好に修了していない外国人が1号特定技能外国人になるためには、技能検定3級の水準に相当する技能評価試験と日本語試験の両方の試験に合格することが必要です。

技能評価試験については、「技能検定3級」又はJACが実施する技能検定3級の水準に相当する「建設分野特定技能1号評価試験」に合格することが必要です。

今回、フィリピン共和国とベトナム社会主義共和国において、建設分野特定技能1号評価試験を実施しました。

フィリピンでの試験実施
(2021年3月9日(火)・10日(水))

マニラ市で、電気通信職種の建設分野特定技能1号評価試験を実施しました。この試験は、2020年3月に計画していましたが、世界的な新型コロナウイルス感染症の蔓延のため、延期となっていました。

今回の試験は感染対策のため、2日間に分けて現地で実施。学科試験では通信機器の設置、通信ケーブルの敷設等の電気通信工事に関する問題が出題されました。また、実技試験では実際に通信ケーブルに関する施工作業が求められ、5名の受験生が試験に臨みました。試験の実施にあたり、試験官が渡航することが難しいため、東京都港区のJAC事務所から試験官が、実技試験の様子をウェブカメラで確認し判定しました。

フィリピン側【実技試験】

実技試験では、受験生は作業に必要な保護メガネを着用し作業。

光ファイバー作業試験(光ファイバー心線をトレイに収納する作業)

メタルケーブル作業試験(LANケーブルコネクタを取り付ける作業)

日本側【判定】

試験は完全遠隔で、日本側からは不正がないかなど様々な角度から常時ウェブカメラを通してチェック。

不正がないように様々な角度から監視し適宜現地スタッフに指示

実技試験官は、情報通信エンジニアリングのプロフェッショナル

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