特集

特集
2021年6月 No.529

建設分野の特定技能外国人の受入れについて

受入れ企業VOICE

佐々木架設株式会社 代表取締役 鈴木 盛夫 氏

 

高い意欲と技術を持った、中長期的に活躍してくれる戦力。
若手を牽引する存在としても大きな期待を寄せています。

 Q. 特定技能外国人を受入れた理由は?

採用募集などを通じて、国内の若い働き手の減少は肌で感じていました。今後を見据えた際、現場の力となる外国人の働き手が必須と感じ、受入れを始めました。3名にはまずは技能実習生として経験を積んでもらった後、特定技能の資格を得て活躍してもらっています。

Q. 受入れて実感したメリットは?

やはり意欲的かつ確かな技術を持った若手を、中長期的に確保できるという点です。3名とも母国であるベトナムから来日しており、一般的な若手とは覚悟や心構えも違います。様々な現場で経験を積んでもなお積極的に仕事を覚えていこうとする姿勢は、他のスタッフにも良い刺激になっています。

Q. 受入れる際に苦労したことは?

受入れる以前には、言葉の壁やコミュニケーションの面から「瞬発力の必要な現場に対応できるだろうか」と懸念もありましたが、彼らに関してはそうした心配は無用でした。現場では周りと日本語でコミュニケーションをとり意思疎通を図っていますし、非常に手際よくテキパキと動いてくれます。正直に言って、苦労を感じたことは無いですね。

Q. 受入れる際の工夫・共に働くための工夫は?

彼らを日本で預かる以上はしっかり育てようと心に決め、文字どおり親身になって接しています。月に70kgほどお米を差し入れたり、お肉や野菜を一緒に買いに行ったり、他の技能実習生や日本人スタッフとの交流を図れるようサポートしています。幸いなことに3名とも「日本が楽しい」「ずっと日本で働きたい」と言ってくれるので、その気持ちが嬉しいですね。

Q. 受入れを検討する他社へアドバイスするなら?

言葉の壁などを懸念して受入れを躊躇される企業もありますが、国内の働き手が減少する中、意欲の高い特定技能外国人や技能実習生が活躍する機会は一層増えていくはずです。いち早く制度を活用し、特定技能の方に経験を積み重ねてもらうことで、技能実習生たちの見本となるよう育成することが大事ではないかと思います。

Q. 今後、期待していることは?

特定技能の3名には、技能実習生はもちろん、日本の若手を牽引する存在になってほしいです。鳶職は足場の組み立てから重量物の運搬、解体工事に至るまで、短期間では覚えきれないほど多岐にわたる作業を求められる仕事。中長期的に経験を積める特定技能だからこそ、様々なことを吸収し、職長・リーダーとして現場をまとめ上げる人材になってくれることを期待しています。

会社のみんなで飲み会も!
コロナが落ち着けば、また飲みたいです。

仲間と一緒に熱海の保養所へ。
海水浴やバーベキューで交流が深まりました。

夏休みにはキャンプに挑戦。
はじめての花火大会にも感動しました!

不安や心配事も相談しやすい温かな環境が、暮らしの安心感につながっています。

最後に

未来を担う人材として、あらゆる建設現場で活躍されています1号特定技能外国人の皆様。即戦力として技術のブラッシュアップを期待しています。

1 2 3 4 5 6

関連記事

しんこう-Webとは
バックナンバー
アンケート募集中
メールマガジン配信希望はこちら