特集

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2022年2月 No.535

「建設キャリア アップシステム」普及にむけた取り組み

CCUS認定アドバイザーインタビュー

「コールセンターになるつもりで
CCUS認定アドバイザーになりました」

CLA川崎行政書士事務所
所長  川崎 雅彦 様
スタッフ  川崎 綾子 様

聞き手 (一財)建設業振興基金
建設キャリアアップシステム事業本部
普及促進部長 川浪 信吾

 

 

2021年4月に誕生したCCUS認定アドバイザーですが、多くのユーザーの相談に対応いただいております。そのなかから、埼玉県を中心にご活躍されている、さいたま市のCLA川崎行政書士事務所 所長の行政書士 川崎雅彦様とスタッフの川崎綾子様にお話をお伺いしました。

基金…今回、CCUS認定アドバイザーに応募されたきっかけを教えて下さい。

川崎(雅)様…当事務所は、建設業関連業務を中心に業務を行っており、CCUSが稼働し始めた当初より、クライアントの登録のお手伝いをさせて頂いていました。2020年10月にCCUSのコールセンターが電話からメール主体に切り替わり、戸惑っている方も少なからずいらっしゃいました。何か役立てることはないかと思っていたところ、CCUSの専門知識を習得できるアドバイザーの募集を知り、これだと思い応募しました。しかし、第1回、第2回ともあえなく落選してしまいました。

基金…第1回、第2回とも募集定員の5倍を上回る応募があり、皆さんのお気持ちに応えることができず申し訳ありませんでした。

川崎(雅)様…その後、行政書士を対象とするアドバイザーの募集が行われたので、真っ先に立候補して埼玉県行政書士会から応募させていただきました。

基金…CCUSのユーザーの方からの声をお聞かせいただけないでしょうか?

川崎(雅)様…「民間工事でもCCUSは必要なのか?」との疑問が多いので、CCUSの趣旨や目的を丁寧に伝えています。また、2次以下の下請けの方にはパソコンが使えない方も多く、登録や運用で困っているのが実情です。
現場の施工体制に不安な面をお持ちだった元請の方からは、CCUSが導入され、実際は一人親方や別の企業所属であったことなどが判明し、施工体制管理の適正化が図られ安心できたなどの声もあります。

川崎(綾)様…登録手続きでは、パソコン操作、書類のデータ化ができずに躓き、手続きが途中で止まってしまっている方や登録できたけれど内容が誤っている方が多くいらっしゃいました。また、小規模建設に携わる事業者の方には、登録したいという気持ちはお持ちだけれど、パソコンで困っていらっしゃる方が多いことも改めてわかりました。

基金…アドバイザーとしての抱負・活動方針をお聞かせください。

川崎(雅)様…登録審査が滞っている場合、申請者はどこに問題があるのか分からないという方が多く、FAQに答えがあっても見つけられないということもあります。とにかく、まず、分からないところを電話で気軽に聞ける窓口になっていきたいと思っています。また、必要があれば伺って直接お手伝いをさせて頂きたいと思っています。

基金…聞きにくいことですが、相談は無料ですか?どこから、料金が発生するのでしょうか?

川崎(雅)様…振興基金の方では決めて頂けなかったので(笑)、電話による相談はもとより直接出向いての相談に対応する場合でも、CCUSの普及への貢献として無料で行おうと思っています。相談ではなく、具体的な申請の代行の依頼を受けた場合については、行政書士の仕事として所定の料金でお受けさせて頂いております。

基金…一般的な相談は無料ですか!

川崎(雅)様…CCUSのホームページのFAQに出ていない疑問についても、可能な限り対応して参りますので、遠慮なく電話を頂ければと思います。

基金…最後に、CCUSへの要望やご意見を伺わせてください。

川崎(雅)様…第一は、技能者の登録を早くしてほしいです。技能者の方は、次の現場がCCUSの現場であったりすると、工事着手までに登録したいという方も少なくないので、宜しくお願いします。次に、今後、登録変更や現場運用での問い合わせが多くなると思われるので、その対応や情報提供をお願いします。

川崎(綾)様…CCUSは職人さんの転職の際の助けにもなるものなので、パソコンが無くてもスマホで簡単に変更申請が可能なアプリができれば良いと思います。

取材を終えて、電話での相談を希望するCCUSユーザーに接し、自分が相談窓口になるつもりでアドバイザーに応募したとのお話をお聞きした時には、本当に頭が下がる思いでした。CCUSが、その趣旨に賛同された多くの方々の気持ちに支えられていることに改めて気付かされました。皆様の気持ちに応えられますよう引き続き、利用者の方へのサービス向上に努めて参ります。

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