特集
特定技能外国人の中長期的キャリアパス構築への支援等について
1 はじめに
JACとしては、これまでも、建設分野における特定技能外国人の適切かつ円滑な受け入れの観点から、特定技能1号・2号評価試験、正会員団体による研修・講習の実施支援、適正就労監理等に取り組んできました。
建設分野の特定技能外国人の人数も、令和6年5月末の出入国在留管理庁速報値では、1号特定技能外国人が30,835人、2号特定技能外国人は47人となっており、着実に増加してきています。
そうした中、JACは、特定技能外国人が我が国の建設業界において中長期的に活躍できるキャリアパスの構築支援を図るため、
● 2号移行も見据えた1号特定技能外国人のスキルアップ支援
● 海外における優秀な特定技能外国人材の確保支援
● 特定技能外国人にとって働きやすい職場づくり支援
の三つの観点を踏まえた事業展開に取り組んでいます。
2 支援事業の取組状況
以下、三つの観点を踏まえたJACの事業の取組状況について、説明させて頂きますが、その前に、技能評価試験の実施状況について説明させて頂きます。
(1)特定技能評価試験の実施
特定技能1号評価試験については、国内においては、毎月、東京、大阪、地方主要都市において月7~8回程度のペースで実施しています。海外においては、インドネシア、フィリピン、バングラデシュ、カンボジア、インド、モンゴル、スリランカ、タイ、ウズベキスタン、ミャンマー、ネパールの計11カ国にて実施しているところです。令和5年度の、特定技能1号評価試験の合格者は556人(国内397人、海外159人)となっています。
特定技能2号評価試験については、令和6年1月から国内で開始しており、試験実施会場・頻度は、1号試験と同じです。令和5年度の合格者は40人となっています。
特定技能評価試験の今後の実施予定については、JACのHPで随時お知らせしていますので、ご確認ください。