特集

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2022年2月 No.535

「建設キャリア アップシステム」普及にむけた取り組み

3.CCUSの登録から運用までの流れについて

CCUSをお使いになるには、元請事業者、下請事業者ともに、まずは事業者登録の申請手続きが必要です。技能者カードがすぐに必要だから、という理由で技能者登録から申請するケースも見受けられますが、所属事業者と技能者の関連付けで二度手間をおかけすることとなるため、「事業者登録→事業者ID取得→技能者登録」の流れでご登録いただくことをおすすめしています。ここでは、CCUSの登録から運用までの流れを簡単にご説明します。

 

1.事業者登録

CCUSを活用するには、元請・下請事業者ともに、事業者登録が必要です。

現在、登録申請の手続きは、「インターネット申請」又は「認定登録機関(登録のできる窓口)※での申請」のいずれかの方法で行っていただくこととなっており、まずは、事業者に関する証明書類を準備するところからスタートします。どんな書類を集めたらいいのか分からないという場合には、「証明書類見本一覧(事業者編)」をホームページに掲載していますので、ご参照ください。インターネットでの申請の場合は、証明書類を電子化(JPGファイルに変換)する作業を行い、ガイダンスに従って登録していきます。また、窓口での申請の場合は、電話での予約が必要となりますので、事前に窓口へのお問合せをお願いします。その他、元請や上位の下請事業者、行政書士などによる代行申請という方法も可能となっています。

※認定登録機関は、紙による申請が可能な窓口で、2022年1月現在、全国で216箇所あります。
 ご利用の前に、各機関の受付時間や予約の要否など、CCUSホームページでご確認をお願いします。

 

2.技能者登録

 事業者登録を申請し、事業者IDが取得できた後に行います。

技能者ごとに登録する情報が多いため、手続きが煩雑というイメージをお持ちの方も多いようですが、沢山の資格をお持ちだということは、それだけ技能者の皆様が建設業に貢献してきた証しでもあります。現場の仕事で忙しい技能者の負担を軽減するため、事業者登録をしている建設事業者が技能者に代わって登録を行っているケースが多く、現在、技能者登録の約7割が代行申請となっています。インターネットから代行申請する場合には、PCのデスクトップに技能者ごとのフォルダを作って添付書類のJPGデータを整理しておくと効率的に作業ができます。その他、登録に関するノウハウは、CCUSサテライト説明会などでもご説明しています。

 

3.現場運用

適正な就業履歴の蓄積のためには、事前準備も重要です。

CCUSを現場で活用することが決まったら、元請事業者は、現場にカードリーダーを設置するなど、就業履歴を蓄積するための準備を行います。CCUSと連携している民間システムを活用してCCUSにデータ連携を行う場合には、元請・下請ともに、民間システムへのCCUS事業者ID・技能者ID等の登録が必要となります。また、工事の契約情報や施工体制情報など、現場ごとの情報登録が必要ですが、ここでも元請・下請ともに登録や承認の作業を行います。この段階できちんと正しい情報を登録しておくことで、はじめて適正な就業履歴の蓄積が可能となります。今年度は主に、CCUSモデル工事などを対象とした現場運用のサポートや各種説明会を充実させており、CCUSを活用する現場が徐々に広がりつつあります。

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