特集

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2022年2月 No.535

「建設キャリア アップシステム」普及にむけた取り組み

2.「建設キャリアアップシステム活用推奨
モデル工事(全国建設業協会)」における
情報交換会や現場見学会を実施しています

(一財)建設業振興基金では、今年度実施されている「全国建設業協会 建設キャリアアップシステム活用推奨モデル工事」の実施企業様に向けて、説明会の開催や現場支援のサポートを随時行っています。実際にCCUSをご活用いただく中で、現場での課題や改善点など、モデル工事実施企業である静岡県の市川土木(株)様にお話を伺いました。

今回のモデル工事の現場について、工事の概要を教えてください。

▲【由比地区地すべり予想図】(国土交通省富士砂防事務所提供)

▲交通の要衝(左からJR東海道本線、国道1号、東名高速道路)

本工事は、大規模な地すべりを抑止するため深礎杭(直径5m、深さ80m)を築造する工事です。本地区は歌川広重の東海道五拾三次の一つ「由井 薩埵嶺」に描かれているとおり急峻な斜面で、直下には日本の大動脈である国道1号、東名高速道路、JR東海道本線などの交通の要衝となっており、大変重要な工事であると考えています。

▲歌川広重 東海道五拾三次 「由井 薩埵嶺」 (出典:東京富士美術館)

『由井 薩埵嶺』に描かれている薩埵峠(さったとうげ)は、富士の名所で、江戸時代には、この絶景が名勝地の一つとして人気があったようです。この素晴らしい景色をひと目見ようと断崖から覗く旅人の姿が小さく描かれており、富士山の雄大さや、薩埵峠の荒々しい山肌と駿河湾の穏やかな海の様子とのコントラストを一層引き立てています。

 

CCUSへの登録は、自社と協力会社、それぞれに行っていただいたかと思いますが、登録はスムーズに進みましたでしょうか?

今回初めてCCUSを利用するので、使い方を学びながらの作業となり、うまくいかない部分が多々ありました。システムへの施工体制登録は、協力業者とのやり取り(システム上での承認の依頼)が必要ですが、元請企業側で一括して施工体制登録ができれば、と思いました。PC作業に慣れていない業者も多く、登録まで少し時間がかかりました。

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