特集

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2026年6月号 No 579

「選ばれる企業」が実践する取組

「選ばれる企業」への転換点は?
4つの事例から導き出す採用・定着のポイント

ご紹介した事例は、地域や規模、直面していた課題も千差万別ですが、それぞれの取組に変革のヒントが見られます。担い手不足という逆風を「組織進化のチャンス」へと変えた企業が実践するポイントを整理します。

POINT1 経営者自身の「覚悟」

成功している企業に共通するのは、代表自らが「これまでのやり方では通用しない」と認め、自らを変革の先頭に立たせている点です。

若手が働き続けられる環境・体制づくり

若手社員にとって「友達に自慢できる会社」となるべくオフィス環境を一新した「ヤマグチ」や、閑散期を活用して中堅社員を若手の指導にあてた「東陽電気工事」など、誇りと愛着を持って働ける職場づくり・技術を身につけやすい体制づくりに取り組んでいます。

対話の「量」を経営指標に

社員との1対1の面談をはじめ、経営層と現場が「本音」で語り合える機会を、単なる努力目標ではなく、経営の最優先事項として組み込んでいます。

POINT2 デジタルによる「時間創出」と、アナログによる「心身のケア」

DXを単なる「コスト削減」や「省人化」で終わらせず、「教育やコミュニケーションの時間」を生み出すための手段と定義しています。

DXで余白を作る

ITツールの導入で事務作業を徹底的に効率化し、浮いた時間を学びや休暇に充てています。

「手触り」のある繋がり

便利なツールが普及する今だからこそ、あえて手書きのノートや家族向けのニュースレターといったアナログな手法を併用。デジタルで効率を、アナログで「大切にされている実感」を届けるアプローチが定着率向上に繋がっています。

POINT3 「成長の可視化」と「失敗への許容」

若手社員が抱く成長や失敗への不安を、仕組みによって解消しています。

スキルの標準化

スキルを数値化して可視化したり、資格取得等のキャリアパスを見える化したりするなど、自身の「現在地」と「目的地」を明確にすることで、若手が迷いなく業務に邁進できるようになります。

「安心して失敗できる」場の提供

現場に出る前に、思う存分練習し、失敗できる施設やプログラムを用意すること。失敗を「責める対象」ではなく「学びのプロセス」へと変える環境が、若手の挑戦心を引き出しています。


 地域の守り手としての誇りを次世代へ

建設業は地域の守り手。そのバトンを受け取る次世代の価値観は、時代とともに変化しています。「選ばれる企業」への道は、社員一人ひとりの声に耳を傾け、その成長を心から願い、仕組みを一つひとつ整えていく地道な積み重ねの先にあるもの。本特集で紹介した事例が、未来を切り拓く一歩へのヒントとなれば幸いです。

 

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