特集

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2026年6月号 No 579

「選ばれる企業」が実践する取組

 ヤマグチ株式会社(鹿児島県)

「現場のエースを“育てる立場”へ移す」経営の覚悟。
デジタルと環境への投資が、社員の“誇り”を創り出す。

鹿児島県霧島市の山間部に拠点を置くヤマグチ。2014年当時は「15年前のパンフレット」を使用しており、「採用ゼロ」という危機的状況にありましたが、現在は若手が自発的に友人を紹介する「リファラル採用」が活発化する企業へと変貌しました。

あえてエース級社員を現場から外し、現場と経営の「翻訳者」へ

最大の転換点は、現場監督として実績豊富な40代のエース社員を現場から外し、ICT・DX・教育の責任者として本社へ引き揚げたこと。現場の苦労を知り尽くした人間が制度を設計することで、現場が「本当に楽になる」改革をスピーディーに実現していくうえで、現場と経営の橋渡し役を置くという「経営資源の再配置」が全ての礎となりました。

「うらやましい」と思われる環境への徹底投資

「友達に自慢できる会社」を目指し、オフィス環境を一新。フリーアドレス制の導入、昇降デスクや腰への負担が少ない高機能チェアの整備、さらにはトイレの全面洋式化・増設を実施しました。これらは単なる福利厚生ではなく、若手社員に「大切にされている」という実感を与える重要なメッセージとなっています。


「友達に自慢できる」ようにオフィス環境を一新

デジタル活用が生み出す「対話の時間」

「Google Workspace」による書類一元管理や「ワークフローEX」による電子決裁、全員へのスマホ支給と「LINE WORKS」といったデジタルサービス・システムの活用により、事務作業の場所的制約を解消。効率化で浮いた時間を「新入社員との教育や対話」に充てています。

“手書き”だからこそ伝わる、全管理職で回覧する育成ノート

デジタルに力を入れる一方で、新入社員との週次の交換日記「育成ノート」はあえて手書きで継続。直属の上司だけでなく、全部署の課長以上が目を通し、コメントを添えます。文字の丁寧さや記述の変化から若手の悩みの機微を察知し、全社的に顔と名前が一致する「見守る文化」を醸成しています。


週次の交換日記「育成ノート」

ヤマグチ株式会社

https://www.yamaguchi-co.jp

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