特集

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2018年7・8月号 No.500

厚生労働省 平成29年度 建設労働者緊急育成支援事業の実施状況~事業の概要・実績と訓練修了生等のインタビューご紹介~

CASE ② 建設労働者緊急育成支援事業  訓練修了生インタビュー


修了生 長嶺 佑太
昭和63年4月27日生 沖縄県出身
(株)丸浩重機工業 平成28年1月29日入社


訓練期間 平成27年9月24日~12月28日 70日間
訓練カリキュラム
平成27年度 第1回躯体系技能者(型枠、鉄筋、足場)コース
足場・鉄筋・型枠の組み立てからコンクリート打設を行い、建物を建てながら、躯体を中心に学ぶ
取得資格 
車両系建設機械運転技能講習(整地等)、フォークリフト運転技能講習、玉掛け技能講習、小型移動式クレーン運転技能講習、ガス溶接特別教育、アーク溶接特別教育


訓練参加のきっかけは?
県外の大学を卒業後、地元沖縄に戻りアルバイト生活をしていました。30歳を目前に定職に就かなければと思いハローワークに行ったところ無料で訓練、資格取得、就職支援までがパッケージになっているこの事業を知り以前から重機オペレーターに興味があったので参加を決めました。

訓練を受けてみての感想は?
資格取得はもちろん、訓練生みんなでひとつの建物をつくりあげることでチームワークの重要性を学びました。

現在の仕事について
現場では杭打ち工事で下回りの作業をしながら地中に打設する際に使用する、セメントミルクを練るプラントを動かす作業を任されています。会社に入って2年半ほど経ちましたが、百数十箇所の現場を経験しました。一つ一つの現場が思いで深く、自分がその一端を担っているのだと実感しています。こっそり一人で完成現場を見に行くこともあり、そんな時は再び喜びがわき上がってきます。夏場の作業はキツく、大分日に焼けました。辛い分だけ仕事の後のお酒が美味しくなります。また、ジムに通わずとも身体が鍛えられるのは建設の仕事の利点でしょうか。忍耐強くもなりました。現場で働く先輩はすごい人達ばかりです。周囲にも気配りしがら安全第一で指導してくれます。
今の自分は目の前の仕事をこなすことで精一杯ですが、ゆくゆくは大型の移動式クレーンを動かし、現場を任されるような存在になりたいと思っています。

採用企業の声


(株)丸浩重機工業
代表取締役 比嘉 俊浩氏

長嶺さんについて   
訓練を受け、資格も取ったということで大きな期待を持って受け入れました。厳しい仕事にも我慢強く取り組んでくれます。いずれ現場を任せたいですし、会社の期待に応えられる人材だと思っています。

緊急育成支援事業の訓練を受けての採用について
就職前に訓練を受ける建設労働者緊急育成支援事業は素晴らしい制度です。
基礎的な技能講習に加えて、複数の資格も取得できるので、公共工事にもすぐ入れます。入職に関しても、実際の仕事を知らないまま、建設業のイメージだけで入ってくるとすぐに辞めてしまう。職業訓練を受け、資格を取得し、初歩の知識でも工程がわかることは、離職防止にもつながっているのではないかと思います。是非今後も訓練を受けた人材に入ってきてもらいたいです。

企業情報

本社所在地 : 〒901-1207 沖縄県南城市大里字古堅752-1
従業員数 : 103人
主な仕事内容 : 基礎工事(杭打ち工事)
ホームページ : http://www.maruhiro-jyuki.co.jp/topicks/index.php

 

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