特集

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2018年7・8月号 No.500

厚生労働省 平成29年度 建設労働者緊急育成支援事業の実施状況~事業の概要・実績と訓練修了生等のインタビューご紹介~

平成30年度 新規拠点紹介
建設労働者緊急育成支援事業
一般社団法人 鹿児島県建設業協会(地方拠点)の取組み

(一社)鹿児島県建設業協会が躯体系3団体、建築仕上げ系8団体に呼びかけ、協議会を設置して事業を推進

(一社)鹿児島県建設業協会では県内建設業界の「担い手」不足を解消するため、躯体系及び建築仕上げ系の専門工事業団体に呼びかけ、協議会を設置して事業を推進。訓練は、躯体系(とび・鉄筋・型枠工)と仕上げ系(左官・タイル・防水・塗装・内装・室内工事業)の2コースを設け、年度内に各2回実施予定。初回となる6月開催の第1回躯体は9名全員が卒業し、ほぼ全員が希望する地元の建設業に就職しました。今回は、その取組状況についてご紹介します。


実施コース:建設ものづくりコース(躯体)inかごしま(2回実施予定)
      建築仕上げ系技能者コースinかごしま(2回実施予定)
訓練場所: (公財)鹿児島県建設技術センター
     キャタピラー九州(株)鹿児島教習センター
技能講習講師:協議会団体各社のベテラン職人、上記教習所等


取得可能資格
1 玉掛け技能講習
2 小型移動式クレーン運転技能講習
3 足場の組立て等特別教育
4 丸のこ等取扱作業従事者安全衛生教育
5 フォークリフト運転技能講習(1t未満)
6 高所作業車運転技能講習(10m以上) 
※ 躯体は1~5、仕上げは1・2・6の資格

躯体主要カリキュラム 24日間
● 入校式・ガイダンス・建設概論:1日間
● とび・土工基礎(座学):3日間
● 型枠基礎(座学・実習):3日間
● 小型移動式クレーン運転技能講習:3日間
● 丸のこ等取扱作業従事者安全衛生教育:1日間
● フォークリフト運転技能講習(1t未満):4日間
● マナー講習:1日間
● 鉄筋基礎(座学):3日間
● 玉掛け技能講習:3日間
● 足場の組立て等特別教育:1日間
● 修了式・面談会:1日間

(一社)鹿児島県建設業協会内に設置された拠点では、主に(公財)鹿児島県建設技術センターが所有する鹿児島市内の施設を活用して座学、実習を行い、その後40キロ移動して姶良市にあるキャタピラー教習所において資格取得技能講習を行います。
初回の第1期生(躯体)9名は1ヶ月間の訓練を修了し、ほぼ全員が希望する地元の県建設業協会の会員企業及び専門工事の企業に就職しました。そのうちの2名は、遠方の屋久島、種子島から参加し、慣れない長期宿泊に戸惑う反面、寄宿舎生活を通じて自然と仲間意識や友情を育んでいました。
訓練日数は躯体系コースで3職種24日間、10月も開催します。仕上げ系コースは6職種で29日間、8月と1月に開催の予定です。
訓練内容としては、先ず初めに、建設産業という視点から業界全体の仕事の流れ(発注、受注、施工)について学び各自の職業生涯モデルをイメージしてもらいます。続いて、訓練中や入職後に必ず必要とされる団体行動、チームワークの取り方など「コミュニケーションスキル・マナー講習」を受講して頂き、基礎実習へと進んでいきます。
また、実習の講師は、各団体の登録基幹技能士の資格を持つベテラン職長や経営者が担当しています。躯体系や仕上げ系の職種をまずは知ってもらい魅力を感じてほしい!! 今年からスタートした「職業訓練」を足掛かりに一人でも多くの入職者と理解者を増やし希望の持てる、「建設業界」「地元鹿児島」を創造していきたいと考えています。キャッチフレーズは「君の仕事を、街に残そう。JOIN US!!」、構成団体は次のとおりです。

県建設業協会、県建築協会、県タイル工業協同組合、県型枠業協力会、
県防水工事業協同組合、県左官業協同組合、日本塗装工業会県支部、
県鉄筋業組合、県鳶土工業連合会、全国建設室内工事業協会鹿児島支部、
県板金塗装工業協同組合、県室内装飾事業協同組合(12団体)

【鹿児島県建設技術センター】

【とび実習風景】

【鉄筋実習風景】

【型枠実習風景】

 拠点情報

〒890-8512 鹿児島県鹿児島市鴨池新町6-10
鹿児島県建設センター5階
Tel 099-253-0322
http://www.kensetsu-kikin.or.jp/kunren/

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