特集

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2023年11月号 No.553

経営基盤整備支援センター(経営改善支援課・人材育成支援課)の取組

経営基盤整備支援センターでは建設業の経営力強化や建設産業の人材確保・育成に資する事業を実施しています。
8月~9月にかけて実施したイベントや研修会をご紹介いたします。

高等学校建設系学科の教員を対象とした「建設ICT技術教育研修」の開催

 8月28日(月)~30日(水)の2泊3日、一般社団法人利根沼田テクノアカデミーのドローン技能訓練校において、高等学校建設系学科の教員を対象とした「建設ICT技術教育研修」を開催し、工業高校等の先生方6名にご参加いただきました。

 この研修会は、高等学校の建設系学科で学ぶ生徒さんたちに、建設現場で活用されている最新のICT技術について学ぶ・知る機会を創出することは、建設業に対するイメージの改善、興味関心の向上を図る上で有効であるという認識の元、学校の実習や課題研究で取り上げて頂きたいという目的から、先生方を対象として、開催したものです。

 研修会の最後には、学校で展開していく上での課題、研修内容等について活発な意見交換を実施しました。引き続き来年度の実施に向け、関係各位の協力の元、検討を図ってまいります。

カリキュラム

研修に参加された先生方の感想は・・・

東京都立葛西工科高等学校 建築科 東 君康 先生

この研修会で学んだことをいかに授業に取り入れることができるかと考えた時、最先端技術は毎年変わっていくこともありなかなか難しいと思われる。実習の根幹となるような内容で、まずは手軽な「パッケージ」として教えてもらえれば、今後先生方にも水平展開して広まるのが早いと思う。

群馬県立利根実業高等学校 創生工学科 小川 健太郎 先生

多くの教員に幅広く参加してもらう講習の工夫は必要だが、それ以外に特定の教員に深く学んでもらい、その教員から周囲の教員を感化させていくという方法もありだと思った。

東京都立葛西工科高等学校 建築科 小松 昌史 先生

ICTに対する認識について、教員と第一線を知る方々との間にずれがあるように感じた。私が学ばないといけないICTは授業の効率化を図るためのものだという認識だったが、建設現場ではもうそんな次元の活用のされ方ではないということがわかった。

栃木県立那須清峰高等学校 建設工学科 鈴木 良孝 先生

ドローンに限らず、最新の建設技術やiPhoneのアプリを使って3次元データ作成など、教員がなかなか知ることができない情報を学べる機会は非常にありがたかった。

東京都立田無工科高等学校 建築科 角田 智美 先生

実際に建設関係の仕事に関わっている方でも、その工種の専門分野でなければわからないような最新の技術に触れることができ、刺激を受けた。私個人では得ることのできない知識や技術・技能を学ぶ機会をいただけたので、授業で活用できる方法を探っていきたい。

茨城県立水戸工業高等学校 土木科 中村 泰子 先生

教科書は基礎的基本的内容に加え、最新技術も一寸古いものが掲載されているので、最新の技術を含めた時系列で系統的に説明され、実際に演習や実習を交えて展開されるので、わかりやすく理解が深まり、知識・技能をアップデートできたと感じた。

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