特集

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2023年9月号 No.551

建設分野の特定技能外国人の受入れについて

人生をかけ来日している彼らを受け入れた以上は、最後まで面倒を見る

─ 黒澤工業株式会社

茨城県の黒澤工業株式会社では、2015年から外国人の受入れを開始し、現在も多くのベトナム人を雇用しています。今回は、同社代表の黒澤さんとベトナム人3名の声をご紹介します。

受入企業Interview

代表取締役 黒澤 克之 氏

企業プロフィール

所在地:茨城県笠間市安居 2891-1
事業内容:ダクト工事/空調設備工事/産業空調設備工事/板金製作/製缶製作 など

Website:https://www.kurosawa-ind.co.jp

初期導入

・ 寮の確保(Wi-Fi環境あり)
・ 希望者には原付バイク支給
  ※免許取得は自己負担 など

給与体系イメージ

・ 特定技能(月額基本給) 約21~28万円
   ※技能習熟等に応じた昇給あり
・ 技能実習(月額基本給) 約17~20万円

従業員数52名
内)特定技能5名/技能実習9名(すべてベトナム人)

Q.受入れを決めた理由は?

当社はマンパワーを必要とする会社です。若手入職者を増やす選択肢として、外国人を雇用することに迷いはありませんでした。ただし、当時はまだ多くの建設会社が外国人の受入れを躊躇している時期でした。その点では、当社は関東でも早々に受入れを決めた先駆け的な存在だったと思います。

Q.受け入れて良かった点は?

彼らは日本の文化も言葉もわからないまま来日して、そんな中でもモチベーション高く仕事をしています。その姿が日本人の社員にとって手本にならないわけがありません。すごく刺激を受けたと思います。また、ベトナム人は陽気な性格が多く、社内が明るくもなりました。

Q.今後の展開を教えてください。

日本で技術を習得してベトナムに帰り、建設会社に就職しようとしても、いわゆる“日本式”の工事を行なっている会社は限りなく少ないのが現状です。そこで、彼らが身につけた技術を発揮できる場所を作るために、現在、現地法人の立ち上げを準備している最中です。受け入れた以上は、最後まで面倒を見る。これは雇用主として当然のことだと考えています。


本社に併設された工場内での作業の様子


現場以外に工場でのダクト製造にも従事

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