特集

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2023年2月号 No.545

消費税インボイス制度

建設業で特に影響が大きいと言われている消費税インボイス制度。制度開始が間近に迫っています。
インボイス制度による影響は理解していますか? 準備に漏れはありませんか? 
登録編、準備編、制度開始後編と順を追っていま一度確認しましょう。

 

1.消費税の基本的なしくみ

1 消費税は誰が申告・納税しているの?

事業を行う法人や個人事業者が、1事業年度(個人の場合は1年分)の消費税を集計して税務署に申告・納税しています。ただし、小規模な事業者は消費税を納める義務が免除されています。

《キーワード》
消費税を納める義務が免除されている事業者・・・免税事業者
消費税を納める義務がある事業者・・・・・・・・課税事業者

免税事業者か課税事業者かは、前々事業年度(個人の場合は前々年)の売上高が1,000万円を超えているかどうかなどで判定します。

納税義務について詳しくは、国税庁資料「消費税のあらまし」をご確認ください。
 https://www.nta.go.jp/publication/pamph/shohi/aramashi/pdf/001.pdf

 

入税額控除しいれぜいがくこうじょ

税務署に納める消費税をどうやって計算しているのでしょう? 建設会社を例に図を見て確認してみましょう。

❶ 建設会社さんは施主さんから2,200万円(税込)で建築を受注します。
❷ 材料1,100万円(税込)、大工工事330万円(税込)を発注します。
❸ 建設会社さんが税務署に納める納付税額は、❶施主さんから受け取った消費税200万円から
  ❷材料屋さんや大工さんに支払った消費税の合計130万円を引いて70万円です。
  この差し引くことを仕入税額控除といいます。
  ポイントは、インボイス制度開始前は仕入先や外注先が免税事業者であっても
  仕入税額控除できるということです。

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