離職防止につながる取り組みを教えてください。

砂子組の強みである「ICT施工」自体が生産性向上と働き方改革の両面に直結するもので、離職防止の要因になっていると感じます。時間管理データも各部署と連携し、適正な有給・休日取得や、労働時間の減少につながるなど、年々実績が向上しています。「ICT施工」は教育訓練にも活かされており、ICTバックホウを用いた雪上彫刻により全長120mほどの3Dロゴマークを設けるなど、社員の成長やモチベーションアップにつながる大胆な試みを行っています。

また入社から3年間はフォローアップ研修などで同期で集まる機会を設定し、当初の目標の振り返りや新たな目標設定をサポートするなどして、モチベーション低下の予防や離職予防に努めています。さらに本社地域での寮を充実させ、女性職員の受け入れのための女子寮も設置するなど、だれもが安心して働ける環境づくりを図っています。

2020年12月からは「SUNAGOアカデミー」と銘打ち、短時間で学べるWEB活用の研修スタイルを構築し、社員間の知見の共有を図っています。たとえば『社会人マナーの基礎知識講座』や『Excelの基礎講座』『iPhoneのちょっと便利な使用方法』といった、ベテランたちも気になる“いまさら聞けないシリーズ”や、『暑熱環境における熱中症対策講座』や『情報オープン化による生産性向上！現場コンシェルジュのお話』などの“もっと知りたいシリーズ”など、テーマも多様。聞き手・語り手の双方に学びが生まれる取り組みで、入社予定の学生たちの食いつきも良いです。

社員の知的好奇心を高め成長を促す「SUNAGOアカデミー」

今後に向けての想いを教えてください。

コロナ禍で大きな制約を受けましたが、以前からICTに取り組んできたことが今日の採用活動・離職防止にも活かされていると感じます。砂子組では「i-Construction大賞コンソーシアム部門」で国土交通大臣賞も受賞した地元高校との連携授業など、従来より地域の建設業を盛り上げる活動を行っているほか、60周年を機にCI戦略を見直しリブランディングを図るなど、企業として戦略性を持った取り組みを進めています。さらに認知度の向上を図りながら、砂子組に共感される方を新卒・中途問わず幅広く採り入れ、発展を目指していきたいと思います。