特集
コロナ禍で考える採用活動・離職防止の取り組み
取り組み事例 CASE① |
オンラインでの発信や交流で、学生を取り込み、若手を育てる。
ICTの強みを活かした戦略的な取り組み!
■ 企業プロフィール
北海道全域の土木・建築工事を主体に、石炭事業も展開する株式会社砂子組。2009年より同業他社に先駆けて情報化施工(ICT施工)を積極的に実施し、日本初の「i-Construction対応型工事」受注や「i-Construction大賞」第1号受賞などで実績を重ねる総合建設会社です。
取り組みのポイント |
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採用についての取り組みを教えてください。
コロナ禍で活動に大きな制約が生じる中、いかに対面・体験機会をつくり、学生たちに興味を持ってもらうかが課題です。砂子組ではオンラインでのアピール対応としてYouTubeチャンネルを開設し、募集媒体や企業HPを目にすることで会社を知ってもらうきっかけとしました。採用はものづくりと同じく、現地・現物・現実の「三現」が大切である、というのが私たちの考え。学生の皆さんにも、企業や現場の雰囲気をつぶさに感じてもらいたいと思っています。こちらは入社検討の方だけでなく、施主さまへのアピールも見すえています。
さらに社員の40%以上を20代が占める砂子組ならではの強みを活かし、業界外の方への情報伝達として、若手が自分たちの発想で発信できるインスタグラムも開設。「 # 素敵なおじさまシリーズ」など、若い方が反応しやすいタグ付けなども行い、どのような社員がどんな現場でどんなふうに働いているのか、現場の臨場感や会社の雰囲気も交えて情報発信し、共感を覚えてもらえるよう図っています。
あわせて卒業予定者とのオンライン面談や座談会にも注力しています。リモート慣れし、遠距離の移動そのものを避けがちな学生たちの現状に沿った取り組みです。最初はオンライン対応も不慣れでしたが、繰り返すごとに対応スキルが向上し、遠方からの会社説明会希望や事前面談にも応えることができるなど、大いに役立っています。
また内定辞退者を出さないためにも、内定~入社までの間に3回の懇談会を実施しました。OB・OGも同席し、できる限り対面でのコミュニケーションを目指しましたが、オンラインでの実施を余儀なくされる場面も。対面なら自然に盛り上がるのですが、「多人数でのオンライン環境でどのように盛り上がりをつくるか?」と思考を巡らせ、オンラインビンゴや謎解きゲームを開催。無事に盛り上がりをつくり、砂子組ならではの雰囲気を伝えることができました。うれしいことに、懇談会を通じて他社ではなく砂子組に決めた、という学生もいました。オンラインは移動などにかかる経費も削減できるので、経済的にも優れていますね。
砂子組では、現場の雰囲気を感じてもらうための「実習型インターンシップ」も設けています。こちらはOB・OGとのコミュニケーションを通じた実務経験で、会社や仕事をより深く知ってもらおうというのが狙い。特に砂子組については「ICT施工」という強みに惹かれて入社を検討する方も多いため、ICTに関する座学やドローンなどを体験していただいています。インターンシップを経験して入社を決めた社員もおり、強い効果を感じています。
WEBの活用 |
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リモート慣れした世代に効果的なオンライン面談や交流を図る座談会
「砂子組だからこそ体験できる」実習型インターンシップを展開