特集

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2021年10月 No.532

建設産業界への人材育成に向けた高校段階での取り組み

建設産業に対するイメージの変化
─現場や企業の努力が業界イメージを向上─

ここ20年ほどで、入学される生徒の意識はどのように変わりましたか?

清:いわゆる「3K」のイメージが強かった頃と比べて、大きく印象が変わってきたと実感しています。保護者を伴った現場見学会も開かれるようになり、整備が行き届き、安全面にも十分に配慮された現場を家族で目にする機会が増加しました。そうした現場の工夫や努力は、生徒だけでなく保護者の方にも伝わっているようです。さらに大手ゼネコンのCMやWEB広告などの露出が増えたことで、企業の知名度のみならず業界のイメージも向上していると感じます。

広告の影響というのも非常に大きいのですね。そうした現場の変化やイメージアップも手伝い、女性の建設産業への入職も増えているようです。工業高校に入学する女子生徒についても変化はありますか?

清:そうですね。以前は本当に僅かでしたが、現在は本校でも毎年5,6名ほど入ってくるなど、女子生徒の数も増加しています。「将来は土木の道へ」と考える女子生徒を、我々としても力いっぱい応援しますし、企業や現場でも女性の入職を歓迎する雰囲気が高まっているように思います。

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