特集

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2020年12・2021年1月 No.524

withコロナ時代に建設業はどう変わっていくか~新しい「物語」をつくろう~

佐々木: ありがとうございます。新しい年にふさわしい、将来の建設産業に希望が見いだせるお話を伺えました。最後に、いま建設産業に従事されている方々や、これから従事されようとしている方々にエールをいただけますか。

青木: 日本が今後取り組むべき課題は、これまで経験したことのないことだろうと思います。例えば生産年齢人口の減少やコロナの克服・共生。頻発化・激甚化している自然災害への対応をどうするかといった課題。こういったものにチャレンジしていかねばいけません。けれど過去の歴史から学ぶと、そうした課題を克服する中に次の時代を切り開くアイデアが生まれるのだと思います。「災い転じて福となす」という言葉もありますが、ネガティブなことが起こり、課題が生じることでそれまでのバランスが崩れても、そこから新しいことが築かれていくという光景はよく見られることです。そこには多くのエネルギーが必要ですし、多くの方々の力も要る、しかも先行きが大変不透明な時代ですので、計画やビジョンを作れば物事がうまくいくという時代ではありません。そうした不透明な時代だからこそ、リアルタイムで「物語」をつくっていくこと、そして現場で新たな取り組みを行い、また新たな魅力ある物語を生み出し、紡いでいくといったことが必要なのだと思います。いままさに建設産業に従事されている方、そしてこれから従事しようとされている方といっしょになって新しい物語をつくっていくことができれば嬉しいです。

佐々木: 不動産・建設経済局長ならではの、確かな言葉を伺えたように思います。本日はありがとうございました。

青木: ありがとうございました。

 

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