特集

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2020年3月号 No.516

建設産業担い手確保・育成 コンソーシアム事業の成果報告

3.建設技能講師の養成支援

建設技能訓練を効果的に実施するためには、講師の発掘・養成ならびに教え方の能力向上が不可欠であることから、指導方法のプログラムを開発し、現役の技能講師を対象とした「建設技能講師養成講座」を実施しました。

受講者である現役の技能講師からは、訓練生等の創造性、積極性をどのように引き出すかという視点について、褒め方、叱り方といった指導方法の重要性を再認識したとの声が多く寄せられ、担い手の育て手の養成支援についての必要性を認識したとの評価をいただいています。

4.職業能力基準(案)の整備

建設産業は多様な職種からなり、建設技能者に求められる技術・技能も、見習いから中堅、熟練となるに従い高度かつ幅広くなっていきます。また、建設現場においては、元請企業のもと、多種多様な職種が同時に作業することから、技能・技術に加えて、現場におけるコミュニケーション能力やマナーといった、社会人としての素養も求められています。

そこで、建設技能者が修得するべき技術・技能、素養等を「初級技能者」「中堅技能者」「職長・熟練技能者」「登録基幹技能者」の4レベルに分類し、各レベルに求められる職務・技能、資格等について体系的に整理した「職業能力基準(案)」の検討・整備を行いました。

この「職業能力基準(案)」は、12職種(とび・鉄筋・型枠・左官・機械土工・電気・管・内装仕上・コンクリート圧送・ダクト・塗装・トンネル)で作成され、この成果が、建設キャリアアップシステムにおける専門工事業団体が実施する能力評価基準のベースとなりました。

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