特集

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2022年7・8月号 No.540

厚生労働省 就職氷河期世代の方向けの短期資格等習得コース事業

Ⅰ  はじめに

1. 事業概要

いわゆる就職氷河期世代は、雇用環境が厳しい時期に就職活動を行った世代であり、その中には、希望する就職ができず、現在も不本意ながら不安定な仕事に就いている、無業の状態にあるなど様々な課題に直面している方が少なくありません。

厚生労働省では、就職氷河期世代の方の正社員就職を支援するための施策として、就職氷河期世代の方向けの短期資格等習得コース事業を令和2年度から3年間の時限措置(令和4年度まで)として実施しています。本事業は就職氷河期世代の方(35歳以上、55歳未満)に向けて、建設、IT、運輸、農業など11の業界団体が実施するもので、建設業では、(一財)建設業振興基金(以下、「基金」という。)が厚生労働省から委託を受け事業を運営しています。

建設業の就業を希望する方をインターネットやハローワークのネットワークを通して募集し、必要な職業訓練(座学・実技講習+資格取得)を無料で実施した上で、就職支援(無料職業紹介)までをパッケージで行います。

職業訓練のカリキュラムには、正規雇用等の安定した雇用に有効な資格の取得、スキルの習得に加え、職場見学やキャリアコンサルティングを織り込んでいます。また講師も実際に現場で働くベテランの職人等が担当しており、より実態にあった訓練を実施しています。

 

2. 事業目標

訓練参加者数:令和2年度:100名以上、令和3年度200名以上、令和4年度200名以上(3ヶ年合計:500名以上)
訓練修了者数: 訓練参加の90%以上
就  職  者  数: 訓練修了者の67%以上

 

 

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