働き方改革の定着に向けて
労働時間の削減
1.労働時間削減のすすめ方
まずは、社内で長時間労働になっている原因を探る必要があります。すぐにでも取り組める方法をご案内します。
①全員もしくは部門別でも構いません。
社内で残業の多い原因、日常業務でムダだと思っていることを1案件について1枚の付箋に書き出してもらい、
それを掲示していきましょう。ポイントは深く考えずにとにかく書き出してみることです。
②それぞれ全員が書き出した付箋をグループわけしてみましょう。
大きく分けると3つのグループになるはずです。
1つ目は仕組の問題、2つ目は個々人のスキルの問題、そして3つ目は会社の風土の問題です。
例 | 仕組みの問題 | 会議が長い、同じような資料を作っている、書類を探すのに時間がかかる等 |
個々のスキルの問題 | 仕事のやり方を理解していない、PCが苦手等 | |
風土の問題 | 先輩が残っているから帰れない |
③3つにグループわけをしたところで、どれから取り組むかを決めていきましょう。
2.効率化の考え方
現状の業務をすべて効率化するのではなく、そもそも本当に必要な業務なのかを見極めることが必要です。今までの慣例でやっていたけど、その作業を省いても仕事に問題がないのであれば、その作業をやめてみることも決断です。限られた時間の中で、仕事をしていくためには、仕事の手順をマニュアル化していく標準化、現場の管理やスケジュール管理のIT化等が必要です。そして、本当にやるべき業務に時間を費やすことが重要なのです。
1. 「やらないこと」を決める | 例 移動時間、探す時間等 |
2. 「やること」を効率化 | 例 顧客管理、現場の進捗管理等 |
3. 「やるべきこと」に集中 | 例 新規開拓、既存客へのサービス等 |
■会議のやり方の見直し 会議を始める前に決めておくこと ①目的・ゴール ②課題・時間割 ③役割 |
3.労働時間削減の取組方法
1.で労働時間削減のためのワークをご案内しました。ワークででた課題を解決するために、具体的な内容に落としこんでいきましょう。
労働時間の削減はすぐにできるものではありません。長年のやり方を変えるには、時間がかかります。だからこそ自社にあったやり方をみつけ、小さな取組を確実に実行していく必要があるのです。100社あれば100社のやり方があります。焦らず、ゴールを決めて取り組んでいきましょう。
■取組事例 ●スケジュールや日報のIT化 ●置場の整理整頓、在庫リストの作成 ●社内書類の整理、書類廃棄のルール化 ●残業申請制 ●後輩育成 ●社内でのエクセル勉強会の実施 |
まとめ
木村くん
- 社長!! うちの会議もスタンドアップしましょうよ。これなら早くおわりそうだし。
丸山社長
- そうだね。それも面白そうだ。
鈴木課長
- 今、会社に戻ってから作成している業務日報も、クラウド上であればわざわざ会社にこなくても済むので、移動時間も削減できるなー。
櫻井先生
- そうですね。そうした1つ1つの取組を見直してみるといいですね。
丸山社長
- ITか・・・ 私もパソコン教室でも通うかな。
木村くん
- 社長、最高です!!
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