連載

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2021年10月 No.532

水滴のような低ライズのドーム

イラスト・文:宮沢洋
画文家、編集者、BUNGA NET(https://bunganet.tokyo/)編集長。1967年生まれ。2016年〜19年まで建築専門誌「日経アーキテクチュア」編集長。2020年4月から編集事務所Office Bungaを共同主宰。書籍「建築巡礼」シリーズのイラストを担当

水滴のような形の「豊島てしま美術館」は、2010年、瀬戸内海の小さな島、豊島(香川県土庄とのしょう町)に完成した。
「平成の名建築」とも評される。
大空間の常識を覆す低いドーム屋根は、どのようにつくられたのか。

豊島美術館

  • 所 在 地:香川県土庄町唐櫃607
  • 設  計 :西沢立衛建築設計事務所、内藤礼(アート)
  • 設計協力者:佐々木睦朗構造計画研究所(構造)、鹿島(設備)
  • 施 工 者:鹿島
  • 延 べ 面 積 :2334.73m2(現在)
  • 構  造 :鉄筋コンクリート造
  • 階  数 :地下1階・地上1階
  • 竣 工 年:2010年
Question クエスチョン 問題
のっぺりとした豊島美術館のドーム、その建設方法で正しいのはどれ?

1 コンクリートドームを細かく分割して工場でつくり、現場でつなぎ合わせた
2 コンクリートを打設する際、敷地に土を盛って山をつくり、型枠の代わりにした
3 全体をFRP(繊維強化プラスチック)製の薄くて軽い膜でつくった

答えは次のページ!▶︎▶︎▶︎  

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