名建築のつくり方

名建築のつくり方
2023年10月号 No.552

前代未聞の空気膜構造 どう成り立たせた?

イラスト・文:宮沢洋
画文家、編集者、BUNGA NET編集長。1967年生まれ。2016年〜19年まで建築専門誌「日経アーキテクチュア」編集長。2020年4月から編集事務所Office Bungaを共同主宰。書籍「建築巡礼」シリーズのイラストを担当

2025年大阪万博が近づいてきた。
1970年の前・大阪万博では、当時まだ珍しかった「空気膜構造」がいくつものパビリオンで採用された。
なかでも斬新さで注目を集めたのは、村田豊が設計した富士グループパビリオンだ。

大阪万博 富士グループパビリオン

  • 建設地:大阪府吹田市千里万博公園
  • 設計者:村田豊建築設計事務所、大成建設
  • 施工者:大成建設
  • 床面積:約2000m2(直径50mの円形)
  • 構 造:二重空気膜構造
  • 高 さ:31m
  • 竣工年:1970年
Question クエスチョン 問題
富士グループパビリオンで採用された空気膜構造の新しさは?

1 柱梁を立てず、空気だけで膜構造が自立する。
2 加圧するのではなく、減圧することで膜構造が成り立つ。
3 空気を温め、膨張させることで膜構造が成り立つ。

答えは次のページ!▶︎▶︎▶︎  

1 2

関連記事

しんこう-Webとは
バックナンバー
アンケート募集中
メールマガジン配信希望はこちら