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建設キャリアアップシステム技能者登録の2段階申請がスタートしました
2021年4月から、建設キャリアアップシステム(CCUS)の技能者登録において、新たに「2段階登録申請」が導入されました。ここでは、2段階登録申請の導入の背景、実際の利用方法などについてご紹介します。
1. 技能者登録の現状
CCUSの技能者登録の状況をみると、本年3月末までに累計で約52万人が登録されています(図1) 。これを1年前の2020年3月末時点の累計と比較すると、約2.4倍の伸びとなっています。
図1 技能者登録数の推移
2.「2段階登録申請」導入の背景
このように技能者登録数は着実に増加していますが、財政面においては当初想定していなかった大幅な赤字が発生し、CCUSを今後とも安定的に運営していくため、料金改定等の制度改正が急務となりました。
その結果、昨年9月に開催されたCCUS運営協議会において、本年4月より2段階登録申請方式を導入することが決定されました。2段階登録申請導入の狙いは、加入インセンティブを極力損なわないよう簡略型登録については登録料を据え置く一方、レベルアップに必要な情報を登録する詳細型登録については適切な料金設定とすることで、全体として収支の改善を図っていくことにあります。
また、制度改正前には、「入力しなければならない項目が多く、手続きが煩雑である」といったご意見も多くいただいていましたので、簡略型登録を導入することにより利用者の負担を軽減する効果も期待されます。
3.「2段階登録申請」の利用方法
■ (1)2段階登録申請の概要
2段階登録申請とは、技能者登録において技能者の本人情報等の基本情報の登録のみでカードが発行される「簡略型登録」(以下「簡略型」という。)と建設技能者の能力評価制度(レベル判定)の申請等に必要な保有資格情報等を登録する「詳細型登録」(以下「詳細型」という。)のどちらかを選んで登録する方式です。なお、書面申請は詳細型のみの受付となります。
登録料は簡略型が2,500円、詳細型が4,900円となります。簡略型で登録し、カード発行後に詳細型に変更する場合は、詳細型の登録時に別途2,400円が必要となります。
簡略型の登録では、技能者の個人情報、所属事業者、社会保険等の加入状況など7種類の項目を登録します。詳細型の登録では、簡略型の登録項目に加えて、技能者の労災保険、健康診断、保有資格等など7種類の項目を登録します(図2) 。
図2 2段階登録申請の登録項目
簡略型の登録項目 | 詳細型の登録項目 | ||
1 | 本人情報 | 8 | 労災保険特別加入(※) |
2 | 所属先事業者情報 | 9 | 健康診断 |
3 | 職種 | 10 | 学歴 |
4 | 経験等 | 11 | 登録基幹技能者資格 |
5 | 社会保険(※) | 12 | 保有資格等 |
6 | 建退共(※) | 13 | 研修等受講履歴 |
7 | 中退共(※) | 14 | 表彰履歴 |
(※)加入の有無についての選択及び加入している場合の必要項目の入力が必要
■ (2)2段階登録申請の申請手順
次に2段階登録申請の申請手順をご紹介します(図3)。簡略型の登録項目は詳細型と共通ですので、まず簡略型の7項目の入力を行います。
簡略型の登録項目を入力後、1 簡略型で申請するか、 2 詳細型で申請するか、いずれかの申請方法を選択します。
簡略型を選択した場合は、内容確認に進みます。詳細型を選択した場合は、さらに詳細型の7項目を入力します。なお、詳細型を選択した後でも簡略型申請に変更することが可能です。
図3 2段階登録申請の申請手順
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