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2023年12月・2024年1月 No.554

年頭所感

明けましておめでとうございます。

令和6年の新春を迎え、謹んで年頭のご挨拶を申し上げます。

昨年は、ロシアによるウクライナへの軍事侵攻の長期化に加え、中東紛争が激化するなど地域の緊張が高まるなかで、世界的な物価高と高金利や大幅な円安が継続するなど、先行き不透明な状況が続いております。

新規入職者の不足が叫ばれる建設産業において、賃金上昇や週休二日の広がりなど働き方改革やICT活用による生産性向上が進むなかで、いよいよ4月からは罰則付き時間外労働の上限規制が適用されます。次世代を担う新たな人材確保のためには、継続的かつ大幅な賃金上昇、労働時間の短縮、職場環境の改善などとともに、継続的な生産性の向上が求められています。また、大きく変化しつつある建設業界の実情を、広く建設業界以外の皆様にも知っていただくための活動がますます重要になってきております。

本財団において運用を担当する建設キャリアアップシステム(CCUS)は、本年4月に運用開始から5年となります。この間の業界団体と行政による強力かつ一体的な取り組みと関係の皆様の熱意により、着実に普及が進んできておりますことに深く感謝申し上げます。今後とも、CCUSが建設業界共通の制度インフラとしてしっかりと定着し機能するよう、さらなる普及と利用促進に全力で取り組んでまいります。特に、現場での運用をはじめ、ご登録いただきました技能者や事業者の皆様にとってより役に立つ使い勝手の良いシステムを目指し、就業履歴の蓄積環境の整備、関連制度との連携強化、現場管理の効率化に資する取り組みなどを迅速に進めてまいります。

建設産業人材確保・育成推進協議会では様々な広報活動や担い手確保・育成に資する取り組みの推進に努めております。昨年も本財団で運営している「建設人材育成優良企業表彰」では4社が国土交通大臣より表彰を受けました。今後も各地で取り組まれている人材確保への支援、広報活動の拡充、若者や女性定着支援、就職に関わる人々に建設業の魅力や情報を届ける取り組みを進めてまいります。

昨年10月から開始された「インボイス制度」や「電子帳簿保存法」への対応など、電子化の流れに本財団で推進している電子商取引(CI-NET)の利用企業数がこれまで以上のペースで増加してきております。引き続き生産性の向上、コスト削減等、導入によるメリットを周知するとともに、さらなる普及に力を入れてまいります。

施工管理技術検定については、令和6年度の制度改正への対応を迅速に行うとともに、受検者の皆様の利便性を図り、確実に実施します。また、各種の金融支援事業、建設業経理士検定試験、登録経理講習などを通じて、建設業の経営改善に資するよう取り組んでまいります。

最後に、本財団の活動に対する関係各位のご理解とご協力をお願いするとともに皆様方の本年のご健勝とご多幸を祈念して、年頭のご挨拶とさせていただきます。

 

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