FOCUS

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2019年5月号 No.508

現場で働く方々の生の声をもっと生徒に届けたいと思っています。

就職率100%の工業高校が抱える課題

■ 進路の状況、就職先について教えてください。

本校では約8割の生徒が就職を希望しています。近年は大変有難いことに県内・県外を問わず多くの企業から求人をいただいています。それにより生徒たちは、これまで以上に希望する進路を選択できています。また、直近の不況の時代から現在に至るまで就職率は、100%を記録しています。傾向としては、地元での就職を希望する生徒が多いです。

土木系では約9割の生徒が就職を希望し、そのうち約半数が建設業に、半数は製造業や自動車産業などの他業種に就職しています。建設業に就職する者は、陸上、港湾土木がほとんどで、鉄道、設計関連などに進む生徒は少数です。また、近年は公務員志望の生徒も増え、数名の生徒は土木系の公務員になっています。

土木系の進路状況、就職先について課題はありますか?

約半数しか建設業に進む生徒がいないことです。今後建設業に進もうとする生徒を増やすには、教員が授業や実習を通してどれだけ建設業の魅力ややりがいを生徒に伝えられるかというのが、一つのポイントだと思っています。また最新の技術や現場の状況などを肌で感じることは、興味を持つ大きなきっかけになるので、建設会社等のご協力をいただきながら、出前講座や現場見学会の機会を増やしていきたいと考えています。

バックホウの操作実習に臨む生徒。

高速道路延長工事現場見学会の様子。

福岡県立八幡工業高等学校

〒806-0068  福岡県北九州市八幡西区別所町1番1号
WEB:http://www.nawagumi.com/home/

◎本誌記事の無断転載を固く禁じます。

 

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