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FOCUS

FOCUS
2019年5月号 No.508

現場で働く方々の生の声をもっと生徒に届けたいと思っています。

四大工業地帯の一つである、北九州工業地帯。その近くに位置するのが、福岡県立八幡工業高等学校です。高い志と規範意識を持つ意欲あふれる、たくましい生徒を育成するという教育方針のもと、国内はもちろん世界で活躍する人材を輩出しています。土木科で教鞭をとる重松佳樹先生に、工業高校の在り方とこれからの建設業界への期待をお伺いしました。

生徒の意識を変えるカリキュラム

 校舎外観。創立84年の伝統を誇る専門高校です。

福岡県立八幡工業高等学校は、本年度創立84年を迎える伝統ある専門高校です。より生徒の柔軟な進路選択に対応できるよう、平成1 9 年度から機械系、電気系、土木系の3系8コースのコース選択制を導入しました。1年次は基礎・基本を学び、2年次からは、興味・関心が高い「得意技コース」が選択でき、専門性の高い知識・技術が習得可能となっています。

■ 土木系の特徴を教えてください。

土木系は、設計施工と施工実務の2コースがあります。一番のアピールポイントは、バックホウとブルドーザーを所有しており、実習を重視しているところです。カリキュラムに小型車両系建設機械運転の特別教育を組み込んでいます。2年次に特別講習を受講し、卒業時に修了証が交付されます。特別講習後は、実習の時間にバックホウ・ブルドーザーの操作を反復で行わせ、技能の向上につなげています。そのほか、大型クレーンの操作体験なども行っています。

また、地元企業や建設業団体にご協力いただき、各学年とも、年に最低1回は出前講座、現場見学会を開催し、2年次には一週間のインターンシップも実施しています。最近は港湾土木についての理解を深めるために、関門航路の浚渫しゅんせつ現場を見学したり、管工事実習やクレーン講習会を開催しました。

さらに、教員として現場体験する企業研修に参加し、浚渫船を自社で保有している港湾関連の企業に4日間お世話になりました。実際に浚渫作業をしている現場に同行し、船長に仕事の話を聞いたり、地盤改良工事現場の説明が聞けるなど、とても貴重な体験でした。この体験を生徒たちに話すと、インターンシップへの参加を不安に思う生徒も意欲的になり、「先生の言った通りだった、参加して良かった」とうれしい言葉が帰ってきました。今後も積極的に企業研修に参加して行こうと思います。

生徒一人ひとりに寄り添い、ともに歩む

■ 重松先生ならではの教育方針はありますか?

生徒が抱えている様々な環境や問題、これまでの経験など一人ひとりの状況は違います。教員としての考えを押し付けるのではなく、生徒の想いに耳を傾け、寄り添いながら一歩ずつともに歩める指導を心掛けています。

大学時代のアルバイト先の上司から言われたことがきっかけで、「日々の積み重ね」という言葉が好きなのですが、今がまさに実践の時だと感じます。生徒との信頼関係を築くことはもちろん、生徒にとっても大切な時期なので、学業や進路の達成に少しでも力になれるよう、日々丁寧に向き合いたいと思っています。実は、志望した教員の採用枠が少なく教員の夢を諦めかけた時がありました。しかし、ようやく八幡工業高校で教育実習が実現し、日々楽しそうにイキイキと学校生活を過ごしている生徒たちに接し、改めて教員を目指そうと決意できました。私を教員にしてくれた生徒たちの拠り所になる存在を目指し、精進しようと思います。

また、私は大学に入学して初めて、工業・土木という分野に関わりました。だからこそ、工業の面白さや楽しさを客観的に伝えることができると思っています。国内・国外にかかわらず建設業界で活躍できる人間を育成し、教育という立場から建設業界の発展に貢献していきます。

学校所有のバックホウとブルドーザー。2年次には 運転実習を行っています。

  土木の知識や技術を学ぶ実習室。

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