FOCUS

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2018年10月号 No.502

平成30年度 文部科学大臣認定「実務施工体験研修」について

教員免許の更新(10年毎)に際しては、必修領域6時間以上、選択必修領域6時間以上、選択領域18時間以上の講習受講が求められている。本実務施工体験研修は、このうち選択領域の18時間を3日間で履修することができるものであり、建設業の担い手確保に向けて教育者の理解増進のため、本年度は3会場に開催地を拡大のうえ、工業高等学校だけでなく、小・中・高(普通科)の教員にも多数参加をいただいたところである。

概要

カリキュラム

受講者アンケート結果概要

受講のきっかけについて

  • 生徒への実習内容をより深く理解したいと思ったため。
  • 免許更新と実務体験の両方ができ、工業高校教員としてのスキルアップに繋がるため。

どのようにして研修を知りましたか?

  • WEBサイト「建設現場へGO!」、振興基金からの案内。
  • 学科長から職員会議で説明を聞いた。
  • インターネット検索、文科省講習ページの検索。

座学「建設業界の現状と課題」について

  • 建設業界の抱える問題を取り上げた内容は、学生をこの業界に導く立場として参考になる講義であった。
  • 工業高校への関わりの深い先生からの講義でとても良かった。
  • 業界の魅力を若者に伝えたいと切実に感じた。
  • 建設業は「つくる」ことに目がいきがちだが、「なおす」のも大事な仕事だと気づかされた。
  • 講師の体験や反省・信念など、経験した者でなければ語れない講義で参考になるところも多く生徒に還元出来るところが随所に感じられた。
  • 実際の採用に関する実情や最新の情報を知ることができ、今後の生徒の進路指導に大いに参考になった。

グループ討議について

  • 他校の取組や先生方の意見を聞くことは有意義であった。
  • 県外や異業種の方々のお話を聞く機会は少ないので、貴重な経験となった。

映像講習(監理技術者講習「施工現場体験レポート」)について

  • とても興味深く観賞できた。ビッグプロジェクトの施工技術を重点的に説明されていたので、分かりやすかった。

施工体験について

  • 基礎から学ぶことができて分かりやすく、大変良かった。今後の生徒への指導に活かして行きたい。
  • 型枠の建込を初めて行ったが、固定方法や立ちの見方など、とても勉強になった。
  • 道具や金物の基本的な使い方が再確認できた。特に下振りは今まで自己流だったことを認識した。
  • 道具を使ってものを組み立てる楽しさと、仕組みを知ることができた。
  • 小さな部品にも大きな存在理由があることに感動し、技術の発展は安全の追求だと感じた。
  • 溶接と圧接の違いを初めて知った。配筋作業を何千何万と地道に積み重ねた結果が高層マンションだと想像すると、丁寧な作業が暮らしの安全を支えていると実感した。
  • クレーンを実際に動かしてみて、揺れが止まる仕組みを体感できて、とても楽しく感じた。資格を取ってみたいと思った。

全体を通じての感想

  • 新たな発見、知識、技能を得ることができた。他県の工業高校の様子を聞けたことも刺激になり良かった。
  • 研修に実技が入っていたため、操作や作業の要点を伝える上で非常に良いと思った。3日間で全体的に内容が濃かったため時間的に厳しく、何かを削ることも必要であると感じた。
  • もっと多くの方にこの研修を受講できるように継続してもらいたい。

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