FOCUS

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2023年7・8月号 No.550

快適に学べる最新の機器や実習室を整備。地域と連携した『デュアルシステム』で生徒を育む!

2022年、従来あった機械科・電気科・化学科に加えて、土木・建築を専門的に学ぶ建設科を新設した神奈川県立横須賀工業高等学校。同校では地域の建設業協会と連携し、実践的な学びを育むために長期間の現場実習を取り入れた『デュアルシステム』に取り組み、工業教育の充実を図っています。その取り組みから見えてきたものや、生徒に向ける想いについて、建設科の山下敦先生にお話を伺いました。

業界・地域の期待を担う
建設科の誕生

建設産業界での人材確保・育成が急務となっている昨今。横須賀建設業協会が中心となって神奈川県に要望を上げたことが、建設科新設のきっかけとなった。

「全国的にも工業高校の統廃合や学科の再編などが目立つ中で、新設は珍しいこと。特に建設という分野に関しては稀なケースではないでしょうか。それだけに建設科への注目度や期待の声も高く、横須賀市内外の企業の皆さまや、出前授業に来ていただいている横須賀市役所や神奈川県横須賀土木事務所の方々なども、強い興味を示されています」。

建設科の立ち上げに際しては、最新の機器・機材を導入したほか、新たに建設科実習棟(2023年3月完成)を設けた。

「本校建設科の魅力は、何と言ってもすべてが新しいこと。測量機器は企業の方などからも“こんなものまで!?”と驚かれる最新のものを揃え、生徒が気持ちよく学べる新しい設備にこだわりました。地域の方々や入学を検討する中学生たちにも、ぜひ目にしていただきたいです」。

 

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