特集

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2021年7・8月 No.530

厚生労働省 建設労働者育成支援事業の実施状況~事業の概要・実績と訓練修了生等のコメントご紹介~

Ⅵ 訓練修了生の声

令和2年度は500名以上の方が訓練を受講し、建設業で働くために必要な基礎技能の習得、各種資格の取得に取り組んできました。本ページでは各地域で職業訓練を受講した修了生の声を紹介します。

コース名 建設土木多目的コース
実施拠点 (一社)北陸建設アカデミー内

「現場で培った技術をこれからの人に継承してもらいたい」と講師の方が話してくださいました。現場を知り尽くした講師の意見を聞くことができる場はとても貴重でした。(Y・Iさん/40代)

コース名 建設ものづくりコース(総合建設)in沖縄
実施拠点 (一社)沖縄産業開発青年協会内

幅広い職種を学ぶことができ、資格もすべて取得できましたので就職活動の選択肢が広がりました。訓練で身に着けたスキルを今後も上達させたいです。(K・Yさん/20代)

コース名 建設機械オペレーターコース
実施拠点 (一社)日本機械土工協会内

建設業は未経験だったので訓練に参加するかどうかとても悩みましたが思い切って参加して良かったと思います。訓練生は幅広い世代の方がいたのでとても貴重な体験ができました。(K・Sさん/30代)

 

Ⅶ 訓練修了生受入企業の声

向井建設株式会社
取締役技術管理
統括部長
山崎 孝一

 

当社の採用活動は少子高齢化による応募者の減少や、地方の地元企業優先などの影響で、年々厳しさを増しており、建設労働者育成支援事業の取り組みに大いに期待し、会社説明会には毎回、積極的に参加させていただきました。

訓練生の皆さんは、社会人として活躍し、職業のミスマッチや、人間関係・家庭の事情など、様々な壁を経験されてきています。この訓練をきっかけに、素直な気持ちと向上心で、良好な人間関係をつくり、仕事を覚えれば、転職が成功すると思います。当社には10数名の訓練修了生が入社し活躍しており、建設労働者育成支援事業からの採用者の定着率は高く推移しています。

新卒社員と比べても自己成長のモチベーションが高く、勉強会や資格取得研修会などでバックアップしているところです。中途入社はハンデと感じるかもしれませんが、チャレンジ意欲があれば誰にでもステップアップできるチャンスはあります。将来の経営幹部を目指して頑張ってほしいと願っています。

大京建機株式会社
代表取締役社長
内田 隆一

 

当社では平成27年より訓練修了生を受入れています。以前は経験者を中途採用していましたが、平成20年より新卒者の採用を開始し、資格、経験ともに一から人材を育成することに方針を転換しました。それは新たな企業文化の構築を目指した時期でもあります。そのような折り本事業の前身となる「建設労働者緊急育成支援事業」を知り、これまで22名を受け入れてきました。

訓練修了生は資格取得だけではなく様々な技能を習得しており人材育成に係る負担の軽減に役立っております。しかしながら訓練修了生が必ずしも即戦力となるわけではありません。当社ではベテランのクレーンオペレーターを指導員として再雇用し、技術の伝承のために活躍して頂いております。

訓練修了生は目的が明確で意欲の高さにも感心します。これまで建設業への入職は資格取得の壁に遮られてきました。未経験者でも資格を取得することができる本事業は、新たな入職機会を提供し、大変有益と思います。建設業の将来を担う新たな出会いに期待しています。

 

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