特集
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2020年10月号 No.522
建設業における新型コロナウイルス感染予防対策取り組み事例のご紹介
【1】 建設現場において講じるべき具体的な対策
建設現場における対応
- 従業員や作業員に対し、出勤前に、体温や新型コロナウイルスへの感染を疑われる症状の有無を確認させる。体調の思わしくない者には各種休暇制度の取得を奨励する。また、勤務中に体調が悪くなった従業員は、必要に応じ、直ちに帰宅させ、自宅待機とする。
- 現場入場時の体温測定等、個々の建設現場において適切な健康管理を実施する。
- 現場状況等を勘案しつつ、消毒液(アルコール等)の設置や不特定の者が触れる箇所の定期的な消毒を実施する。
- 現場でのマスクやフェイスシールド等の着用や手洗いを励行する。
※熱中症対策のため、夏期の気温・湿度が高い時期においては、屋外で人と十分な距離(少なくとも2m以上)が確保できる場合にはマスクを外すほか、「新型コロナウイルス対策に伴う熱中症リスク軽減等のための取組事例」等を参考として、現場の状況に応じた熱中症対策に取り組む。 - 朝礼・点呼や現場事務所等における各種の打合せ、更衣室等における着替えや詰め所等での食事・休憩等、現場で多人数が集まる場面や密室・密閉空間における作業等においては、他の作業員とできる限り2mを目安に一定の距離を保つことや、作業場所の換気の励行等、三つの密の回避や影響を緩和するための対策に万全を期す。
- 事業所内に感染防止対策を示したポスター(保健所等の連絡先を明記することが望ましい)やロゴ、看板を設置し、「三つの密」回避等の意識向上と作業姿勢の定着を図る。
- 内装工事や仮設昇降機内などで閉鎖もしくは狭い空間に多人数が集まる場面では、マスク着用は元より、工事エリアごとに区画を設定し、人数制限を設けるほか、扉・窓の開放による自然換気、換気装置の設置などにより、感染を予防する。
■ 朝礼・KY活動における取組事例
- 朝礼時の配列間隔の確保
- 対人間隔が確保困難な場合等の朝礼の参加人数の縮小等
- 伝達事項等に即した朝礼等の時間短縮や内容の効率化
- 肩もみ等の接触を伴う活動の省略
- マスクの入手が困難な場合の指差し呼称の省略
- 朝礼時の体温測定等
- テレビ通話ツール等の利用による現場・事務所間の遠隔開催 等