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特集

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2019年5月号 No.508

【鼎談】建設系専門学校の 役割と取組について

佐々木 建設系専門学校の入学者の現状をお聞かせください。

山 野 建築系の入学者数でみると、リーマンショックが起きた2008年頃は専門学校における建築系学科が廃科するほど厳しい冬の時代でした。その頃に底を打って、今はジリジリと数を戻しつつあります。一方で、土木は厳しい傾向が続いています。

鈴 木 土木系の入学者も同様に厳しい時代を経てきました。入学者の割合をみると、建築系と土木系の比率が9対1となっています。建築はクリエイティブなイメージがあるのに対し、土木は泥臭いというイメージがあるのではないでしょうか。

佐々木 専門学校にはどのような人が入学してくるのか、その動機やきっかけはどのようなものなのでしょう?

山 野 工業高校からはもちろん、普通科からの入学者も多いです。大学に行きたかったけれど英語は嫌いというような人ですね。大学や短大を卒業・中退してから入学してくる人、または留学生やフリーター、社会人からの入学者も増えている傾向が見られます。

鈴 木 高校から入ってくる人は、すぐに仕事に就きたい、実践的な職業教育を受けてすぐに働きたいという意欲のある人が多い印象を受けます。

佐々木 デザイン・アート系の専門学校には「将来はこの仕事に就きたい」という強い動機を持った人が入学するイメージがあります。建築や土木も同様でしょうか?

鈴 木 そうですね。たとえば実家が自営で土木関係の仕事をしていて、将来は家業を継ぐと決めて入ってくる学生は比較的多く見受けられます。

山 野 建築系でも、家をリフォームしたなど、子どもの頃に建築系の仕事をする人と触れ合う機会があり、影響を受けた人が多いです。幼少の頃身近だったこともポイントになるようです。

鈴 木 小・中学生時代に、少しでも職業体験的なことを経験してもらえたら、もっと建設業に対するイメージも良くなるのではないかと思います。

佐々木 工業高校の先生にお聞きしたことがあるのですが、職業体験や出前授業を実現させる際に、教育委員会やPTAにアプローチしていく必要があるということですが、どのように取り組んでいますか。

山 野 はい。小・中学校の課外授業で建設系を取り上げてもらおうとアプローチしていますが、なかなか厳しいですね。まだまだ、数は少ないですが、インフラ整備を担っている建設に理解のある校長先生もいらっしゃるので、関係づくりを突破口にして、地道に取り組んでいます。

鈴 木 このほど高校ではGISや防災を扱う「地理総合」が必修科目になりますが、高校の先生はGISやデジタル地図等最新の技術について、全て理解している訳ではありません。そういう題材などを切り口に、出前授業の必要性を教育委員会に働きかけてはどうだろうかと、全国の測量専門学校に声をかけているところです。

佐々木 全国で実現するといいですね。たとえば、i-Constructionに欠かせないドローンや重機操縦については、専門学校の授業に取り入れているのでしょうか?

鈴 木 私の学校では企業の協力を得てドローン、ICT建機の操縦体験等を授業に取り入れ、建設業も技術革新の時代だということを積極的に説明できるようにしています。

山 野 オープンキャンパスや体験入学の際には、昔ながらの製図や模型作りなどより、BIMやCIM、ドローンなど、最新のテクノロジーのほうが学生の興味を引く傾向があります。若い担い手を確保するためには、新しい技術に触れられる環境を整備しておくことも、有効ではないかと思います。そういったことが若い人達に響くのではないかと思います。

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