働き方改革への最終チェック

働き方改革への最終チェック
2024年2月号 No.555

業務効率化への取組

取組事例

きっかけ きっかけは「社内のDX化」

これからの時代に対応するためには、業務の効率化は必須であるということを感じ、「社内のDX化」をテーマに何から取り組むべきかを検討しました。

 

勤怠管理ツールの活用

本店と支店とが分かれていることから、どうしても支店の残業の状況については1ケ月集計してからしか話ができませんでした。なぜ、その残業が必要なのか?どのような内容なのか?というのは1ケ月後ではリアル感もなくなり、また本人も思い出すことはできません。そのため、勤怠管理アプリを導入し、本社にいても支店の時間の記録を都度確認できるため、残業の原因、その月々の仕事量も把握することができるようになりました。

 

社内の見える化

社内のスケジュール管理や情報共有はサイボウズ(https://cybozu.co.jp)を使用し、それぞれの職員の業務内容の見える化や情報の一元化が出来るようになりました。またラインワークス(https://line-works.com)ではチャット機能も利用することで、社員間のコミュニケーションが活発にできるようになりました。

 

業務の見える化

1つの工事には、営業、現場、経理、事務サポート等のすべての職員がかかわるため、案件管理の見える化を検討しました。その中で工事管理については「建て役者」(工事管理システム「建て役者」|株式会社システムサポート(tateyakusha.jp))という工事管理システムを導入し、今まで紙ベースであった工事管理の見える化をしました。導入により現場、事務所事務員、経理担当がそれぞれ入力をしていた情報を、営業担当者が入力をすることで完結するようになり、業務の各段階の効率化を図ることができました。また現場においては「ダンドリワーク」(施工管理アプリならダンドリワーク|建築現場で使える施工・現場管理の役立つ機能が充実! (dandori-work.com))を導入しました。これは現場の施工現場に必要な図面や資料を一元化できたり、現場での進捗をみることができるので、現場に行かなくても情報を共有することができます。また、この仕組みがそれぞれに動くのではなく、案件管理の「建て役者」、施工管理の「ダンドリワーク」またコミュニケーションツールの「ラインワークス」を連携させ、情報の一元化と情報共有をすることができ、業務の見える化と効率化を図ることができました。

 

今後の課題

日々の業務においてのIT化が進み業務の効率化が出来てきました。今後はその業務の生産性を踏まえて人事評価への連動を図っていく必要があります。しかしながら、IT化が進むことで作業効率の評価はできていきますが、働く人たちの評価はそれだけでいいのか?ということを検討する必要があります。会社への貢献度は業務内容だけではなく、チームとして助け合う力、後輩を指導育成していく力、これからの会社を盛り上げていく力等数字で測れない部分もたくさんあります。そうした部分とIT化をうまく組み合わせていくことが今後の課題となりそうです。

まとめ
IT化は業務効率をしていくためには必須です。しかしながらこれは手段にしかすぎません。「企業は人なり」です。働く人を大切に考えていくためには、効率化と同時に、人を育て、働きやすい環境を一緒に作っていくことも重要です。

 

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