働き方改革の定着に向けて
働き方改革の定着に向けて
2022年6月 No.539
労務管理
- 高橋さん
- 木村くん、昨日もタイムカード押し忘れてるけど、何時に帰ったの?
- 木村くん
- えっと、現場から17時に戻って、それから日報書いて…。
- 鈴木課長
- 高橋さん、有給の申請ってどうやるんだっけ?
- 高橋さん
- 鈴木課長、こないだ説明したじゃないですか!! 社長、もう私だけ忙しくなってますよ。なんとかしてください!!
- 丸山社長
- それは大変だ。先生に相談してみよう。
~櫻井コンサルタント登場~
- 櫻井先生
- 今まで時間管理や有給管理を適正にやっていなかった会社にとっては、労務管理の手間は増えますよね。
- 丸山社長
- そうなんです。ただ、このままだと高橋さんの仕事ばかり増えてしまいます。どうしたらよいのでしょう?
- 櫻井先生
- 社長、まず時間管理から整理していきましょう。タイムカードでなくても、最近は勤怠管理システムを活用している会社もありますよ。これであれば押し忘れた時のチェックも簡単にできます。
- 高橋さん
- 勤怠管理システムって、スマートフォンから打刻するシステムですか?
- 櫻井先生
- そうですね、スマートフォンだけでなくPCからも打刻が可能です。直行直帰がある場合は有効ですよね。例えば、現場から直帰する場合は、現場での仕事の終了時刻が終業時間になりますから、そこでスマートフォンから打刻をしてもらえれば正確な時間がわかります。また、内勤の方はPCの方からの打刻をしてもらえれば大丈夫です。
- 鈴木課長
- そういえば、現場でも建設キャリアアップシステムで入退場管理をしているなー。
- 櫻井先生
- そうですね。確かに建設現場では入退場管理をされているところもありますから、その記録でも時間管理はできますね。ただし、現場から事務所に戻って日報を書いたり、明日の準備作業をするのであれば、会社での業務終了時間が終業時間となりますので、現場での入退場管理と会社の就業時間がイコールとはいえませんね。
- 鈴木課長
- なるほど。そういうことか。
- 丸山社長
- 先生、そもそもどこまでが労働時間なのかよくわからないですよ。現場が終われば、そこで業務終了じゃないの?
- 櫻井先生
- 社長、どこまでが労働時間なのか、また労務管理について次のページで順番にご説明しますね。
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