名建築のつくり方

名建築のつくり方
2021年5月 No.528

超速で実現した「世界初」の大屋根

イラスト・文:宮沢洋
画文家、編集者、BUNGA NET(https://bunganet.tokyo/)編集長。1967年生まれ。2016年〜19年まで建築専門誌「日経アーキテクチュア」編集長。2020年4月から編集事務所Office Bungaを共同主宰。書籍「建築巡礼」シリーズのイラストを担当

 

いよいよ近づいてきた東京オリンピック・パラリンピック。
世界でも珍しい2度目の五輪会場となるのが「国立代々木競技場 第一体育館」だ。
前回の五輪で世界が注目した独創的な大空間は、何と設計開始から3年弱で実現した。

国立代々木競技場 第一体育館【PART 1】

  • 所在地:東京都渋谷区神南2-1-1
  • 設 計:丹下健三研究室および都市・建築設計研究所(意匠)、坪井善勝研究室(構造)、井上宇市研究室(設備)
  • 施工者:清水建設
  • 延べ面積:2万8705m2(現在)
  • 構 造:鉄筋コンクリート造、一部鉄骨鉄筋コンクリート造、吊り屋根構造
  • 階 数:地下2階・地上2階
  • 竣工年:1964年

 

Question クエスチョン 問題
国立代々木競技場 第一体育館の大屋根をつくるに当たり、参考にしたものはどれ?

1 1957年に公開コンペの結果が発表されたシドニーオペラハウス
2 エーロ・サーリネンの設計で1958年に完成したイエール大学・ホッケーリンク
3 1962年に開通し、「東洋一の夢の吊り橋」と称された福岡県の若戸大橋

 

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