名建築のつくり方

名建築のつくり方
2024年7・8月号 No.560

藤森流の「焼杉」はこうして生まれた

ラムネ温泉館 宮沢洋

イラスト・文:宮沢洋
画文家、編集者、BUNGA NET編集長。1967年生まれ。2016年〜19年まで建築専門誌「日経アーキテクチュア」編集長。2020年4月から編集事務所Office Bungaを共同主宰。書籍「建築巡礼」シリーズのイラストを担当

建築家・藤森照信氏の代名詞ともいえるのが「焼杉」だ。
杉板の表面を焼く手法は西日本で伝統的に行われていたが、一般的な使い方は縦羽目板張りだった。
黒と白の縦縞にする“藤森流”は試行錯誤の中で生まれた。
なぜそうなったのか。

ラムネ温泉館

  • 所在地 :大分県竹田市直入町大字長湯7676-2
  • 設 計 :藤森照信+入江雅昭(IGA建築計画)
  • 施 工 :佐伯建設
  • 延べ面積:426.28m2
  • 構造・階数:木造+鉄筋コンクリート造、地上2階
  • 施工期間:2005年3月~7月
Question クエスチョン 問題
藤森建築を特徴付ける「焼杉」の説明で誤っているのはどれ?

1 杉板を焼くのは、炭素でコーティングすることにより耐久性を高めるため
2 3枚の杉板を筒状に組み合わせて焼くのは、均質に表面を焼くため
3 焼杉としっくい部を交互にするのは、焼杉が排出するCO2を吸収するため

答えは次のページ!▶︎▶︎▶︎  

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