FRONTIER

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2023年12月・2024年1月 No.554

「新しいことを知り、身につけることが面白い!」経験を重ね成長を続ける、若き鳶土工の職長!

山﨑やまさき 駿介しゅんすけさん
尾園建設株式会社
福岡県出身

現場に立ち、体を動かし、仲間と共に1つのものをつくる──それは建設業の魅力であり、尾園建設株式会社に勤める山﨑駿介さんの情熱の源泉でもある。「デスクワークよりも体を使う仕事のほうが向いていそうという想いから鳶土工工事業の道を選び、高校OBが活躍していた尾園建設への入社を決めました」と、当時を振り返る山﨑さん。入社後はマンションの建設工事を中心に、自治体の庁舎や大規模再開発プロジェクトでのオフィスビルの建設など様々な現場を経験。現在は職長として、作業前の危険予知活動から工程管理、安全管理などを担い、同社の若手の中心として活躍している。「はじめて任された現場では、人数分の仕事をうまくさばけなかったり、手配していた材料が足りなくなってしまうといった失敗もしました。そうした苦い経験もあることから、その日の仕事の流れや内容を事前に頭の中でシミュレーションして段取りを組み、確認を怠らないようにしています。特に管理する立場となってからは、自分自身が手を動かすのではなく、周りの方にいかに安全かつスムーズに動いてもらうかが大切。その日に使う資材や道具なども先んじて準備しておくことで、すみやかに作業が開始できるようにしています。そうした過程を経ているからこそ、できあがりの瞬間の喜びも格別。足場を解体して建物の全貌が見えた際には、自分たちでも驚くほどスケール感に圧倒され、感動を覚えます」。

鳶土工工事業という仕事の特性もまた、山﨑さん自身が働き続けるモチベーションにつながっている。「鳶土工は足場の組立て・解体や土工事・コンクリート工事などを中心に、“なんでもできる・なんでもこなす”ことが求められる仕事。いろいろな技術や知識を勉強する難しさはありますが、ひとつとして同じ仕事はなく、飽きが来なくて面白いのが魅力です。新しいことを覚えるたびに自信がつきますし、次はどんな仕事が来るだろうという期待がやる気につながっています。また周りの方のフォローも、私が仕事を続けてこられた大きな理由です。現場が滞っている際には応援に来てくれたり、人員を増やすよう図ってくれたりするなど、支えられている場面は多いですね」と笑顔を見せる。

今後はさらに大規模な現場に挑戦していくと共に、後輩たちを牽引する立場になっていきたいと話す山﨑さん。「みんなをまとめ、引っ張っていけるような工事長・リーダークラスになり、尾園建設に貢献していければと思います。現場によっては土を扱う場面も多いので、重機系の資格なども取得し、より仕事の幅を広げていきたいです」。自身に続く新たな担い手にも期待を寄せる。「建設業は、これからもずっと世の中に必要とされる仕事。また様々な技術・多彩な工法があることに加えて、それらが次々と進化していく楽しさもあります。新しいことを知ってみたい、新しいものを発見したいという方にこそ、ぜひ入職してほしいです!」


尾園建設株式会社
代表取締役 川元 末広 氏

建設業の担い手不足は近年ますます感じるところですが、年間休日の増加やノー残業デーなどに積極的に取り組み、より若手に魅力ある企業・業界となっていけるよう尽力してまいります。また機械化やDX化が進む中であっても、失われてはならない技術・技能をしっかりと若い世代に受け継ぐとともに、創業より60年にわたり根ざしてきた九州の暮らし・インフラの守り手として、地域に貢献し続ける企業でありたいと思います。

建設人材育成優良企業表彰『優秀賞』を受賞

 

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