FRONTIER
「建設業ってすごい!」人の暮らし、地域の安全に貢献する、誇りある仕事を担う喜び。
内山 真希奈さん
成友興業株式会社
群馬県出身
暮らしを支える橋梁工事から奥深い山間の道路整備まで、様々なフィールドで活躍する施工管理。成友興業株式会社の内山真希奈さんもその一人として、材料の手配から関係者との打合せ、施工状況や出来形の写真撮影などまで多岐にわたる業務に携わっている。「すべての現場は職人ありき。だからこそ、日頃から密なコミュニケーションを心がけています。多くの現場を経験してきた職人の方々は、技術はもちろん、専門的な知識も豊富。分からないことは職人の皆さんにどんどん聞いて、その日のうちに解決できるようにしています。また雨天の際などにも、自分だけの判断で仕事ができる・できないを決めるのではなく、職人の方の意見を積極的に伺い、できる範囲から取り組むことで工事全体を計画通り進められるよう努めています」。
大学4年生の3月までラグビーに打ち込んでいた内山さん。教育実習などを経て教師になる選択肢もあったが、これまでほとんど縁のなかった建設業の道へと進んだ。「建設業に進むことを知ると、母はびっくりしていました(笑)。初めてだらけの世界は不安もありましたが、若手が多く働いている成友興業の環境に惹かれ、入職を決めました」。入社後は富士教育訓練センターで建設に関わるスキルや測量の知識を学び、建設機械の資格などを取得。当初は事務の仕事を担当していたが、自ら志願して現場へと入った。「スポーツをやっていたこともあって、現場に出て動きながら、みんなと一緒に1つのものを造っていくということをやりたかったんです」。初めて挑んだ現場は、地域の方が普段から利用する道路の拡幅工事だった。「工事を行う前は、交通量の多さに比べて幅の狭さを感じる道路でした。まだやり慣れていなかった測量には非常に苦労したのですが、拡幅工事を行うことで道路が広くなって見通しも良くなり、小さな子どもたちや通学する中高生たちも安心して通行できる道になりました。それを目にしたときはすごくやりがいを覚えたし、“建設業ってすごい!”と改めて実感しました」。
そうした建設業の醍醐味を、もっと多くの人に感じてほしいと話す。「造ったものがずっと残ること、それがたくさんの人々の暮らしに貢献すること。建設業は、そんな喜びを感じることのできる仕事です。私の経験から言えるのは、もしも未経験で入職したとしても、やる気や挑戦する気持ちがあれば大丈夫だということ。チャレンジ精神がある人、周りのみんなと協力していこうとする人には、すごく良い仕事だと思います」。
「建設業、施工管理職は、まだまだ女性が少ない仕事。しっかりと実績を積み重ねることで、“女性だからこそできる良質な施工管理がある”と言われるように精進していきたいと思っています」と笑顔を見せる内山さん。次なる目標の1つ、一級土木施工管理技士の資格取得を目指して、新たな現場へと挑んでいる。
成友興業株式会社
代表取締役社長 細沼 順人 氏
この度は、弊社の働き方改革の取り組みをご評価いただき、大変名誉ある賞である、国土交通大臣賞を賜りましたことに、心より御礼申し上げます。
約20年前の弊社新卒採用では、若手技術者が定着せず、半年で全員離職という年もありましたが、若手人材確保を最重要課題として入社した若手技術者の定着のため、働き方改革を強化してまいりました。
現場の業務を軽減させるため、バックオフィス体制を充実させ事務系職員による現場書類のサポートもあり、新卒1年の離職者がゼロとなりました。今後も継続して未来の建設業界のため、時代の変化に対応した働き方に取り組んでまいります。
建設人材育成優良企業表彰『国土交通大臣賞』を受賞
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