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2017年9月号 No.491

しんこうTODAY 振興基金の活動報告

8月2日(水)・3日(木)の2日間、東京・霞が関の国土交通省など各省庁において「こども霞が関見学デー」が開催されました。「こども霞が関見学デー」は、各府省庁が連携し、省庁見学や体験活動などを通じて子どもたちが夏休みに広く社会を知るきっかけとすることを目的に毎年実施しているイベントです。国土交通省でも、さまざまな展示、体験イベントを行っており、その一環として、建設業界の情報発信を行う建設産業戦略的広報推進協議会が取り組んだのが、重機の試乗や職人の指導によるものづくり体験などのプログラム。2日間の国土交通省への来場者は3,836人。建設産業が一体となって取り組んだイベントは、今年も大盛況でした。

体験1
乗ってみよう! 「はたらくくるま」!
~本物のパワーショベルを動かしてボールをすくってみよう!~

国土交通省正面玄関脇の屋外スペースでは、「乗ってみよう! はたらくくるま」として建設機械の試乗・操作体験が行われました。当選ハガキを持った子どもたちが次々とやって来て、自分で本物のパワーショベルを動かしボールをすくう体験をしました。

ミニパワーショベル

戸田建設(株)
ヘルメットをかぶった子どもたちが、指導員に教わりながらミニパワーショベルのレバーを操作してカラーボールすくいに挑戦しました。就学前の小さな子どもから小中学生まで、みんな真剣そのもの。上手にすくえると、会場からは歓声が上がりました。

体験2
職人さんになってみよう!
~大工さん、庭職人さん、アンカー職人さんってどんなお仕事?~

国土交通省10階では、大工・造園・アンカーといった、建設業に携わる各職人による実演、体験が行われました。子どもたちは、職人から直接「技」を教えてもらい、お仕事を体験しながら、学びを深めていました。
また、各ブースでは、「建設現場へGO!」のロゴマークを使ったスタンプラリーが行われ、全てのスタンプが
集まると建設産業戦略的広報推進協議会の委員団体等から寄贈されたグッズのプレゼントがありました。
グッズ提供、各ブース協力団体等(順不同):(一社)日本建設業連合会、(一社)全国建設業協会、(一社)全国中小建設業協会、(一社)東京建設業協会、(一社)建設産業専門団体連合会、(一社)職人育成塾、日本室内装飾事業協同組合連合会、(独)勤労者退職金共済機構建設業退職金共済事業本部、戸田建設(株)、東日本建設業保証(株)、キャタピラー教習所(株)


大工職人体験
木でパズルを作ってみよう!/かんな掛け・くぎ打ち体験

(一社)全国中小建築工事業団体連合会
大工仕事には欠かせない鉋(かんな)、金槌(かなづち)、鋸(のこぎり)という3つの道具を使ったイベント「かんな掛け・くぎ打ち体験」と「木でパズルを作ってみよう!」を開催。使い方を間違えるとケガにつながる道具ということもあって、作業するこどもたちの表情は真剣そのもの。指導役の職人に見守られながら、子どもたちは作品を仕上げていました。


全国中小建築工事業団体連合会理事 松戸 清一さん

建築大工のおもしろさは、自分がつくったものが何十年、何百年と残るところ。初めて大工道具に触れるこどもたちも多く、使い方を間違えると危険を伴う道具もありますが、自ら手を動かして体験することが大切。小さい子どもたちも夢中になって作業していて、親御さんが手伝おうとしても遮るほど。好奇心とチャレンジ精神を大事にしてあげたいですね。


庭師職人体験
ミニミニ庭園作り体験/関守石文鎮づくり体験

(一社)日本造園組合連合会
植木鉢に好きな花や緑を植える「ミニミニ庭園作り体験」では、子どもたちが季節感溢れる草花の中から好きなものを選んで思い思いのミニ庭園をつくりました。また、日本庭園や神社仏閣の境内で立ち入り禁止を示すための関守石(せきもりいし)をモチーフにした「関守石文鎮づくり体験」では、紐の組み方に苦労しながらも嬉しそうに完成品を持ち帰る子どもたちの姿が印象的でした。


アンカー職人体験
アンカー工事のしくみ

(一社)日本アンカー協会
地すべりやがけ崩れ防止の役割を担うアンカーについて、工事現場の写真の前でアンカー模型とヘルメットをかぶっての記念撮影や紙で作った花を使う自然再生の疑似体験コーナーなどを開設。アンカー工法について初めて知る子どもたちも多く、職人からアンカー工法の仕組みについてDVDや模型を使って説明されると、驚きの表情を浮かべていました。


(一社)日本アンカー協会 常務理事 山田 浩さん

アンカー工事は、主に防災工事や災害復旧の現場で、皆さんの財産を守る重要な役割を果たす社会貢献度の高い仕事です。ふだんの生活で見かけることが少ないので、こういう機会に理解を深めていただきたいと思っています。道路を通ったときに構造物を見つけ、「あれがアンカーか」と意識を向けてもらうことで、興味を持ってもらえればと思います。

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