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2020年12・2021年1月 No.524

年頭所感

明けましておめでとうございます。

令和3年の新春を迎え、謹んで年頭のご挨拶を申し上げます。

昨年来の新型コロナウイルス感染症の爆発的な流行により、世界中の人々が困難に直面しております。これまで多くの尊い人命が失われました。お亡くなりになられた方々、ご遺族の皆様に衷心よりお悔やみ申し上げます。また、罹患されている皆様には心よりお見舞い申し上げます。

さて、新型コロナウイルス感染症は、一方でこれまでの働き方や生活様式を劇的に変化させつつあります。リモートワーク等による在宅勤務の定着や本社機能の地方への移転等、職住の融合や地方への人の流れの活性化にインフラや公共交通がどのように対応していくべきか活発な議論が始まっています。また、気候変動により頻発化・激甚化する災害への対応と我が国の経済発展、国民生活の安全・安心を支える建設産業の役割は、益々、重要なものとなっております。この重責を全うしていくためには建設産業が持続可能であることが必須であり、生産性の向上とあわせて次世代を担う新たな人材の確保がこれまで以上に喫緊の課題となっております。このような中で、国は新・担い手3法に基づき、建設業で働く方々の処遇改善を目指し、建設産業が魅力ある産業となるよう産官協力の下、様々な取り組みがなされています。

建設キャリアアップシステムにつきましては、昨年、料金改定をはじめ関係者の皆様に多大なご負担をおかけしたことを改めてお詫びするとともに、国、業界関係者の皆様と一体となって普及・利用促進に努め、運営主体としての責任を全うしていく覚悟です。建設技能者の皆様がキャリアパスに基づいた処遇を享受し、将来への夢と希望をもっていただけるよう最大限の努力をして参る所存でありますので、関係皆様のご理解とご協力をお願いいたします。建設産業人材確保・育成推進協議会においては、SNSを活用した広報活動の拡充を図るとともに、全国の工業高校や教育委員会とのネットワークを構築・強化し、各地域での説明会やインターンシップ等、若者や就職に関わる人々に建設産業の魅力や必要な情報を届ける機会の創出・拡大に努めて参ります。また、全国各地で先進的な活動をされている建設業経営者との情報交換とその活動の水平展開、非正規での就業を繰り返している就職氷河期世代の再就職支援等、人材確保に向けた活動を積極的に実践して参ります。このほか技術検定制度の見直しへの対応、登録建設業経理士制度の運営等、行政等からの新たな要請に対しても組織を挙げて迅速に応えていくとともに、産業と行政とを繋ぐ架け橋として建設産業の持続的な発展に貢献して参ります。引き続き、皆様方のご理解とご協力を賜りますよう、お願い申し上げます。

最後になりますが、一日も早い新型コロナウイルス感染症の収束と皆様方のご健勝とご多幸を祈念して、年頭のご挨拶とさせていただきます。

 

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