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2024年12月・2025年1月号 No.564

年頭所感

一般財団法人建設業振興基金理事長 谷脇暁

明けましておめでとうございます。

2025年の新春を迎え、謹んで年頭のご挨拶を申し上げます。

昨年は、第三次担い手3法の成立、時間外労働の上限規制が建設業に適用されたことによる長時間労働の是正や週休2日などの働き方改革の推進、また、建設現場だけでなくバックオフィスも含めたDX化による業務効率化や生産性向上が図られるなど、建設業界に新たな変革をもたらした一年となりました。

しかしながら、長引く円安の影響による建設資材の価格高騰や、深刻化する将来の担い手不足など、建設業界を取り巻く状況は依然として厳しいものがあります。とりわけ、担い手の確保・育成は待ったなしの最重要課題であり、建設業界が一体となって、建設業の魅力やインフラ整備、災害対応などの地域の守り手として果たしている役割を社会全体に伝えることが必要であると考えています。本財団といたしましても、担い手の確保・育成に向けて、特に中学生や小学生、親御さんや教員など、広く国民の皆様が建設業の魅力や役割に共感を持っていただけるような広報活動に取り組んでまいりたいと考えております。

さて、今年、本財団は設立50周年を迎えます。1975年7月の設立以来、建設産業の振興を目的に掲げ、多くの建設産業団体や関係機関の皆様のご支援とご協力のもと、債務保証等の金融支援、建設産業団体や建設企業の経営基盤を強化するための経営改善支援や情報化推進支援(CI-NET)、建築及び電気工事施工管理技術検定や建設業経理士検定などの検定事業、監理技術者講習や建設業経理士CPD講習などの研修・講習事業、建設産業人材確保・育成推進協議会の運営をはじめとする担い手確保・育成事業など、多岐に亘る事業を展開してまいりました。さらに、近年は建設キャリアアップシステム(CCUS)の運営主体として、建設技能者の処遇改善、建設現場の効率化にも積極的に取り組んでおります。CCUSは運用開始から5年が経過し、加入者が160万人と着実に広がりを見せています。本財団といたしましても、CCUS登録技能者の能力評価制度との連携強化やCCUS登録技能者向けのスマートフォンアプリ「建キャリ」の提供などの新たな試みにもチャレンジをしながら、さらなる普及拡大に向けて努めてまいります。

創立50周年を迎えるにあたり、これまで関係各位の皆様から多大なご支援とご協力を賜りましたこと、心より御礼申し上げます。今後もより一層、建設産業の持続的な発展と振興に向けて、役職員一同全力で取り組んでまいりますので、皆様の変わらぬご支援とご協力を賜りますようお願い申し上げます。

最後に、皆様方のますますのご健勝とご多幸を祈念するとともに、建設業界が大きく飛躍されますことを祈念いたしまして、年頭のご挨拶とさせていただきます。

 

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