FOCUS

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2026年10月号 No 582

“この学校に入学してよかった”と思ってもらいたい。培われた現場経験と挑戦を続ける背中が、生徒の成長を導く!

秋田県立大曲工業高等学校土木・建築科 土木コース 山﨑昇先生

秋田県南部の地域産業を支える人材を数多く輩出してきた、秋田県立大曲工業高等学校。伝統ある工業高校として、現在は3学科4クラス体制で未来を担う人材育成に取り組んでいます。そのなかでも土木・建築科は人気も高く、近年は女子生徒の姿が目立ちます。今回は同校の卒業生であり、民間企業での現場監督経験を経て教壇に立つ山﨑昇先生に、実践的な指導やコンクリートカヌーの取り組み、そして生徒への想いを伺いました。

現場経験を活かした説得力のある学び

同校を卒業後、民間企業で16年間にわたり活躍した経歴を持つ山﨑先生。大規模なバイパス工事や橋梁の下部工工事などに現場責任者として携わった経験は、日々の授業に大きな説得力をもたらしている。

「自分自身が経験したことだからこそ、確かな自信を持って伝えることができます。当時の手書きのネットワーク工程表などを資料として見せると、生徒たちも興味津々です。教科書通りの知識だけでなく、現場の足場が台風で飛ばされた、想定外の湧水が出てきて苦労したといったエピソードを話すことで、生徒たちの記憶にも定着し、“一つとして同じ現場はない”ということも伝わります」。

民間から教員への転身を志した背景には、山﨑先生ならではの熱い想いがあった。

「工業高校時代に教師になりたいと思っていたのですが、経済的な事情などもあって建設会社に就職しました。仕事は楽しくやりがいも感じていたのですが、どうしても“大学で学びたい”という想いが消えず、夜間の短期大学に通った後、大学へ編入しました。そうした決断ができたのも、“さまざまな現場を経験した今の自分ならどこでもやっていける!”という自信が身についていたからこそです」。

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