特集

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2019年6月号 No.509

建設キャリアアップシステム本運用開始!

元請事業者と下位事業者が連携して施工体制を登録

元請事業者は、登録した現場の施工体制に一次下請事業者を登録します。施工体制に登録された一次以下の下請事業者は、さらに自社の技能者(作業員名簿)と二次以下の下請事業者を施工体制に順次登録します。その際に、技能者の職種や立場(職長・主任技術者など)、作業内容をあらかじめ登録しておくことで、技能者にとって将来の技能評価に役立つ、より具体的な就業履歴を蓄積することができます

施工体制を正しく登録することで、事業者にとっても施工体制台帳や作業員名簿、社会保険加入確認状況などの帳票が簡易に作成できるメリットもあります。

直近上位の事業者が施工体制に登録すると下位事業者に承認要請が送られ、下位事業者が承認することで施工体制の登録が完了します。承認手続きは、下位事業者に所属する技能者の個人情報を保護するための仕組みです。

上位事業者は、「事業者検索」または「主に要請する事業者リスト」から下位事業者を選択できます。①~③の順で要請と承認を繰り返して施工体制を登録します。現場ごとに毎回、それぞれ要請と承認が必要になります。ただし、あらかじめ直近上位事業者と下位事業者間の施工体制(関係)を登録しておく、あるいは、3社以上の複数社間で施工体制をパターン登録しておくことで、複数の現場で簡易に施工体制登録を行うことも可能です。詳しくは「運用マニュアル」をご参照ください。

施工体制を適正に登録するためには、現場に関わるすべての事業者が建設キャリアアップシステムに登録していることが必要です。システムに登録していない(IDの無い)事業者は、施工体制の登録、自社の作業員名簿や下請事業者を登録できないため、自社と下位事業者に所属する技能者の就業履歴情報は不完全なものになります。

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