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特集

特集
2019年3月号 No.506

工業高校が行う魅力創出の取り組みについて

 教員が考える  工業高校の魅力発信に必要なこと & 困っていること

広報活動を行う中で、建築・土木の教員が普段感じていることを、フリーコメント形式でおうかがいしました。中学生はもちろん、中学校教員・保護者へのPRの必要性を訴える声が多い中、PR方法や内容工夫、地域との関わりについての興味深い意見もありました。

中学校教師・保護者へのPR

 建築   工業高校のことを知ってほしい
相手のことを、まずは知る!

  • 小・中学校の教員が工業高校にどのようなイメージをもっているのか、まずは我々工業高校の教員がきちんと知ることが必要。その上で、彼らに工業高校のこと、特に進路などを理解してもらうことが大切。
  • 「工業高校総合文化祭」などがあれば、広い世代にPRできるのではと感じる。
  • ものづくりが基本。身近にあるものや実用的なもので容易に作れるものなどのものづくり体験を子どもの頃からさせ、仕事に興味をもたせるなどの工夫が必要。

 土木   中学生や保護者に、「建設業」の仕事内容の理解を進めなければ!

  • 土木科卒業後の進路は、技術者ではなく技能者への就職が大半だと理解されている。授業内容や進路先等を、建設業のPRと絡めて進めていくといいと思う。
  • 小学校や中学校の先生のほとんどは普通科教育しか受けていないので、工業高校でどんな勉強をしているのか把握されていないことも多い。実習などをぜひ見学して理解をしてほしい。
  • 中学校の先生と保護者に、土木と建築の違いを理解してもらうことが必要。
  • 一般的に公務員採用数が多いのは、土木だといわれていることを知ってほしい。
進学・就職のアピール

 建築   地域が求める人材を育成していることをPR

  • 「工業高校卒業=技能職」というイメージをもつ人が多いので、技術職、大学進学、公務員への進路実現が可能であること、幅広い選択肢があることを広める必要がある。
  • 地域の産業で活躍する職業人を育成することが工業高校に求められていること。つまり地域の企業が「どのような人材を求めているのか」を調査する必要があり、そのためにも広いPR活動が欠かせない。数年前まで本科では年10回の中学校出前授業やワークショップを実施していたが、日々教育現場は厳しくなっている。

 土木   これからは進学のアピールも必要!?

  • 幅広い進路選択が可能である。特に初級公務員の採用枠が、他科に比べ多いことは伝えるべき。
  • 進学することを前提に高校を選択する中学生が多い中、工業高校は卒業後の就職アピールはもちろんだが、より進学のアピールをすべき。工業高校で専門的知識・技術・技能を身に付け、さらに発展させるために大学等へ進学することの意義や優位性を知ってもらいたい。
建設業のイメージを変える

 建築   やりがいのある仕事の本質を伝える重要性

  • 豊かな社会生活には、工業の発展が欠かせない。その中でも、衣食住に直接関わる建設業は絶対的に必要な仕事。また、仲間との共同作業によるそれらの大きな仕事には、やりがいと魅力、楽しさがあることを生徒に伝え続けることが大事。
  • もっとテレビなどの媒体でアピールしても良いと思う。テレビドラマや映画など。

 土木   産官学一体で連携した取り組みが必要!

  • 保護者や中学校の教員に、建設業の正しい理解(役割・使命、技術者と技能者の違い、職場環境の変化、休日・給与等)をしてもらう機会を、官民一体となり増やすことが必要。
  • 身近にある建築物や建造物の建設、また生活に利用されている道具などの製造に工業高校の卒業生が関わっていることが多く、ものづくりを通して人の役に立つ仕事、日常生活に必要な仕事だと生徒に発信することが大切。
女子生徒への取り組み

 建築   建築科では増加傾向にある女子生徒

  • 女子生徒の入学者が年々増加しているので、設計事務所でも高卒を積極的に採用してほしい。
  • 20年30年前に比べると、工業高校の女子生徒の人数ははるかに増えた。「どの学科でも女子生徒を受け入れますよ」という宣伝と、女子生徒が取り組みやすい学科の紹介をもっとすべき。

 土木   充実した学校生活と就職先を確保

  • 女子生徒を集めなければ、学科存続の危機。優良企業に就職ができるように、女子の就職先を開拓することと、部活動など高校生活における活躍の場を確保することが大切。
  • 女子生徒が増えれば、男子生徒も入学してくる。結果、競争力が高まり学校のレベルが上がっていくと考えている。
地域への拡散

 建築   人のため、社会のための「ものづくり」を

  • 工業高校生のものづくりは、人のため、社会のために行うべきだと考えるので、地域や企業と連携して活動をしていきたい。
  • 在学生の満足度を上げることで、地元で評価される学校になっていくと思うのだが、中学校で学ぶ内容の説明不足などがあるようで、進学後のミスマッチが見受けられる。このことから中学校の教員に、専門高校への理解を深めてほしい。

 土木   学科の本質、「ものづくり」での貢献

  • 中学校の教員に工業高校のことを知ってもらう活動の一環として、課題研究を活用。地域の学校から必要なものを依頼してもらい、「課題解決型学習」でものづくりを行い、依頼があった学校へ作品の贈呈を行っている。ものづくりで地域に貢献していくことが、結果的に魅力発信につながる。
PR方法・内容の工夫

 建築   インターネット社会に適応した方法を!

  • 学校ホームページに、プロモーション動画をアップしたい。中学生が興味をもってインターネットで検索したときに“かっこいい動画”が流れたら惹きつける効果がありそう。
  • 在学中に取得できる資格の認定、職種によりライフプランシミュレーション、保護者に向けた建設業の魅力発信が必要。
  • 「社会に適応できる人材に育てる」ことを継続することで、生徒や保護者から学校の評価が上がる。今はネット社会。生徒間や保護者間で“本音”が広がる力が大きいため、広報の必要性を感じる。表面的にPRしても見抜かれてしまうので、人を育てる気持ちを大切にしなければ。
  • 学校情報を脚色することなく、厳しいこと(勉強・しつけ・提出物など)もきちんと伝えることが、入学後のギャップやミスマッチを防ぐことにつながる。
  • インターネットによる情報収集が盛んに行われているため、インターネットでの情報発信は重要だと思う。しかしながら入学後のことを考えると、実際に活動内容に触れることができる体験入学等での情報発信も欠かすことはできない。

 土木   中学校との強い連携が必須!

  • 積極的かつ定期的に中学校を訪問し、中学校の教員に学校・学科の良さをPR。高校の連絡会にも参加してもらい、該当中学校出身在校生の高校生活の様子や、卒業生の進路状況を伝える。
  • スマートフォンを利用した情報発信が簡単にできれば、魅力が伝わる機会が増えると思う。
  • YouTubeやニュース(新聞・テレビ)等での地道な広報活動。

全力でPRをするタイミングを逃さない準備を

  • 本校では中学生が最終的に進路決定をするタイミングは、10月に地域ごとの中学校で一斉実施している「高校1日体験」という調査結果に。そのときに全力で学科PRを行うための「プレゼン準備」を入念にしています。工業高校の教員は、ものづくりは一流ですがプレゼンは二流。「この学科に入ったら楽しそう」「おもしろそう」と思わせるプレゼンを研究すべき。
  • 工業高校が単体で発信するには限度がある。業界や大学と連携したイメージアップが必要。

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