特集
建設労働者育成支援事業
訓練修了生の声
青木建設株式会社
松田 哲さん
令和3年度訓練修了生
多能工として現場で活躍。いずれは一人前の重機オペレーターへ!
地元である高知県須崎市出身の松田さん。訓練前は鉄工所など、他の産業で働いていた経験がある。「父が左官をしており、以前からものづくりに興味がありました。手に職をつけたいという想いもあり、資格取得を視野に入れて訓練を受講しました」。現在は土木建設現場で、多能工として活躍。「実際に自分自身が建設業で働き始めたことで、大変な仕事であることを身にしみて感じています(笑)。もちろんどのような現場においても困難な場面はありますが、その分だけ仕事を無事に終えたときにはとても大きなやりがいを感じることができます」。
休日は気分転換に出かけたりもするが、最近は小型のバックホーを借りて操作の練習をすることも多く、今後の目標である「重機オペレーターとして一人前と認めてもらうこと」に向かって日々励んでいる。「とにかく若い人が少ない業界。だからこそ、ここには自分を必要としてくださる方々がいます。訓練受講を検討されている方にはぜひ積極的にチャレンジしてみてほしいですし、同じ訓練修了生として、いっしょに頑張ってほしいと思います!」とエールを送る。
採用企業の声
基礎を身に付け、熱意を持って入社する人材は本当に貴重!
青木建設株式会社
代表取締役社長
江西 源明さん
青木建設は高知県須崎市に根ざし、“技術で地域に貢献する会社”を目標に、70年以上にわたって公共事業を主体とする総合建設業を担っています。南海トラフ地震への対策なども踏まえ、建設業は地域の守り手となる存在であると感じますが、近年は建設業全体で人材不足が深刻化し、当社においても人材を強く欲している状態です。しかし、知人のツテで入社された方なども、建設業の知識が全く無かったり、業界への理解が薄い方も多く、入社後にギャップを感じてなかなか定着に至らないのが現状です。
そうした中で中山さんや松田さんのように、訓練を経て基礎を身に付け、モチベーションの高い状態で入社していただけるのは本当にありがたいこと。社員の皆さまの成長を支え、信頼や知名度をさらに上げていただくことで、いっそう地域に貢献できる企業になっていけると感じています。また、そうした活躍を支えるべく、当社においても週休2日制の実施や夏場に向けての空調服の整備など、働き方や職場環境を考慮した仕組みづくりを実施しています。今後も当社の力、地域の力となっていただける人材を採用し、暮らしに貢献する企業であり続けたいと思います。訓練においても、よりいっそう土木工事に踏み込んだカリキュラムや実習などを組み込んでいただければ、私たちとしてもうれしい限りです。
今や、なくてはならない存在。施工管理でもさらなる活躍を期待!
青木建設株式会社
堀内 雅巳さん
中山さんは建設業未経験からのスタートでしたが、入社して1年半が経った現在、レーザースキャナーの操作などICT分野に長けた職人として現場でも頼りにされる、当社になくてはならない存在となっています。後輩社員の指導を担当している私の目から見ても、パソコンやCADの操作などの覚えも早く、ご自宅でも自主的に練習されているのが見て取れます。仕事にも非常に熱心ですね。後輩たちを指導する中で意識しているのは、新しい職場に身を置く人にとって“居やすい・働きやすい環境”をいかにつくれるかということ。そのうえで順を追って基礎を教え、技術を養っていただけることを意識しています。教えていく中でも、中山さんは人の目を見てしっかりと話を聞き、真剣に取り組んでくれているのがわかります。その根本には、心からこの仕事が好きだという想いがあるように思います。
今後はICT関連に長けた存在として、そして施工管理業務全般に活躍する人材として、現場の管理や書類作成などを進めるとともに、地域の方々や発注者とコミュニケーションを取り、様々な仕事を担っていく方になっていただけると期待しています。
【冊子PDFはこちら】