建設産業女性定着支援ネットワーク～働くすべての女性が「働きがい」と「働きやすさ」を実感できる、建設産業へ～

特集

2024年2月号 No.555

建設産業女性定着支援ネットワーク～働くすべての女性が「働きがい」と「働きやすさ」を実感できる、建設産業へ～

建設産業女性定着支援ネットワークは、全国各地に組織されている、建設産業における女性の定着を推進する活動を行う団体の集合体です。建設産業で働くすべての女性が「働きがい」と「働きやすさ」の両立により、就業継続を実現することを目的として活動しており、主に全国大会やブロック意見交換会などを通じた登録団体間の相互交流・情報交換や国土交通省作成の事例集への協力などを行っています。近年はネットワークの活動をきっかけに交流を深めた登録団体同士で相互に連携支援したイベントが行われるなど、各団体が活動を活発化させながら、全国へ輪を広げていっています。

ネットワーク設立の経緯

　建設産業女性定着支援ネットワークの設立は、平成26年度（2014年度）に官民により「もっと女性が活躍できる建設業行動計画」が策定されたことに端を発します。この行動計画では、「女性活躍」の推進には、全国的な地域ネットワークを構築し、地域や職種ごとに組織されている建設業団体や建設業で働く女性グループの取り組みを、全国にうねりとなって伝播し、広く根付かせることの重要性が指摘され、これを受けて平成30年（2018年）12月に「建設産業女性活躍推進ネットワーク」が設立されました。（設立時の登録団体：全国25団体）
　その後、令和元年度（2019年度）には、更なる取り組みの推進を目的に「働きつづけられるための環境整備」に重点を置いた「女性の定着促進に向けた建設産業行動計画」が官民、そして建設産業女性活躍推進ネットワークにより新たに策定され、これを機にネットワークの名称も「建設産業女性定着支援ネットワーク」へと改称して、「女性の定着」をキーワードに掲げ、さらなる活動の充実を図っています。

ネットワークの主な取り組み

●イベントの開催

　登録団体の交流や情報共有などを目的とした全国大会やブロック意見交換会等を開催しています。

全国大会

　令和3年（2021年）2月にWEB開催された全国大会では、登録団体の活動発表の登録団体に所属する会員個人から寄せられた数々の悩みや相談にパネリストがお答えする相談会形式のパネルディスカッションを行いました。（当日の模様はYouTubeでも公開）

全国大会の模様

ブロック意見交換会

　令和4年度（2022年度）に初めて開催されたブロック意見交換会では、地域における団体の活動の活性化を目的として登録団体を４つのブロックに分け、バーチャルコミュニケーションツールを用いた情報交換や交流を行いました。登録団体の活動発表や、テーマを設定してのグループディスカッションなどを行いました。会の概要は建設産業女性定着支援WEBで公開されています。