特集

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2017年4月号 No.487

建設業の環境整備に向けて 建設キャリアアップシステムの構築へ

建設キャリアアップシステム  Q & A

Q 就業履歴情報は、技能者情報を登録しても、元請事業者や所属事業者が現場登録していない場合は情報を蓄積できないのでしょうか?

A 技能者の就業履歴を蓄積するためには、事業者が現場登録をしていただくことが必要となります。
そのため、国土交通省等の関係省庁や建設産業関係団体等と一体となって本システムの利用・活用及び普及の促進を行っていきます。ただし、技能者が登録するための対応策は準備する予定です。


Q 本システムのセキュリティ対策を教えてください。

A 本システムは、各情報をクラウド*1上に蓄積します。クラウドにおいては、アクセス制御やソフトウェアの脆弱性対策など、必要なセキュリティ対策を実施し、万全を期します。
カードについては、所有する技能者のID番号が記録されているだけで、個人情報は記録されません。そのため、カードを紛失した場合も、本システムに記録した情報が漏洩することはありません。

*1 【クラウド:インターネット上でデータの保存や提供等をするサービス


Q 登録の対象となる技能者・事業者について教えてください。

A 事業者は、建設業許可の有無に関わらず建設工事の請負契約を結ぶ全ての元請・下請事業者(一人親方も含む)が対象になります。技能者は、建設工事に従事する全ての者が対象になります。また、現場の施工に携わる技術者等も登録することが可能です。


Q カードの種類は何種類ありますか?

A カードは、通常のカード(白色)とゴールドカード(登録基幹技能者の資格を有する者)の2種類です。
ゴールドカードになるためには、技能者情報登録時(変更、更新含む)に登録基幹技能者講習修了証(写し)の提出が必要になります。


Q 本システムに登録した情報はだれでも閲覧可能でしょうか?

A 「システムに登録した事業者」は、技能者本人及び現在の所属事業者が同意した範囲で、技能者の技能者情報及び対象情報*2を閲覧することができます。また、閲覧を容易にするため、技能者情報及び対象情報を検索する機能もシステムに持たせる予定です。

*2:技能者情報及び対象情報の項目毎に、技能者本人及び現在の所属事業者それぞれがシステムに登録した事業者に閲覧を認める情報を選択できる機能をシステムに持たせる予定です。また、システムに登録した建設事業者が閲覧できる対象は、技能者情報及び対象情報のうち、技能者本人及び現在の所属事業者の双方が同意した項目のみに限定しております。ただし、対象情報のうち技能者の過去の就業履歴に関する情報については、技能者の技能を把握できる範囲の情報のみ閲覧を認めております。


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