名建築のつくり方

名建築のつくり方
2021年7・8月 No.530

理想の曲面を求め 着工後にも「新技術」

イラスト・文:宮沢洋
画文家、編集者、BUNGA NET(https://bunganet.tokyo/)編集長。1967年生まれ。2016年〜19年まで建築専門誌「日経アーキテクチュア」編集長。2020年4月から編集事務所Office Bungaを共同主宰。書籍「建築巡礼」シリーズのイラストを担当

二度目の五輪でもその美しさを世界に発信した「国立代々木競技場 第一体育館」の大屋根。
実はこの屋根の施工方法は、着工段階では完全に解決できていなかった。
設計者と施工者が一丸となり、理想の曲面を実現する新技術を開発していった。

国立代々木競技場 第一体育館【PART 2】

  • 所在地:東京都渋谷区神南2-1-1
  • 設 計:丹下健三研究室および都市・建築設計研究所(意匠)、坪井善勝研究室(構造)、井上宇市研究室(設備)
  • 施工者:清水建設
  • 延べ面積:2万8705m2(現在)
  • 構 造:鉄筋コンクリート造、一部鉄骨鉄筋コンクリート造、吊り屋根構造
  • 階 数:地下2階・地上2階
  • 竣工年:1964年
Question クエスチョン 問題
国立代々木競技場 第一体育館の大屋根で「使っていない」技術はどれ?

1 世界初の本格的免震構造
2 建築では前例のない鋳鋼の構造部材
3 吊り材に鉄骨を用いた吊り構造

答えは次のページ!▶︎▶︎▶︎  

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