連載

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2017年9月号 No.491

HOPE 同じ定時制高校に通っていた二人が、一人前の職人目指し日々奮闘

中島疾風さん
1997年1月生 (株)天内鋼業

梶村瑞賢さん
1997年8月生 (株)天内鋼業

同じ神奈川県内の定時制高校に通っていた。1年生の時に同じクラスだったが、互いに強く意識するほどの間柄でもなかった。それがまさか、同じ会社に入って建設の仕事をする「仲間」になるとは…。
きっかけは卒業も近くなってきた昨年11月から12月に行われた建設技能研修に参加したことだった。期間は3週間。社会人経験者とも一緒に建設の初歩的な技能を学びながら、現場作業に生かせる資格が取得できる研修だった。
そうした中で「完成した時の達成感は良いな」とか、「建設の仕事って、思ったより細かい作業があるんだな」…等々、二人の心には、建設という未知の世界に対するイメージが膨らんでいった。
研修後にいくつかの会社を紹介してもらいながら、自分が進む道をそれぞれが摸索していた。結果、これまた偶然ではあるが、同じ会社に入ることになった。「お、いるし」。4月にそろって、その門をくぐった。
入社したての19歳の二人に最も年が近い先輩でも37歳。二十歳近く離れている。突然、大人達の世界に迷い込んだような感覚に最初、自分たちは本当にやっていけるのか?と心配していた。上司が「最初は誰でも初心者だ。段階を踏んで頑張れば大丈夫だよ」と声を掛けてくれた。何となくやっていけるような気がしてきた。
今は先輩たちについて、鉄筋工の仕事を一つ一つ学ぶ日々が続いている。会社の利益に貢献できている実感も正直得られていない。それでも巻き尺、カッター、ハッカーといった鉄筋工の必須アイテムを会社からあてがわれて、自分でいつでも使えるように管理していると、そこには、アルバイトで働くのとは確実に違う何かを感じる。
まだまだ駆け出しの身だが、一生懸命頑張って「できる男になりたい」(中島さん)、「トップの人をしっかり補佐できる人になりたい」(梶村さん)。互いをリスペクトしながら、一日でも早く一人前の鉄筋職人として、現場で働けるようになることを目指していく。

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