鎌田（かまだ） 陸央（りくお）さん
株式会社昭建
滋賀県出身

「現場では“常に先々を予想し、具体的な手順や作業員さんの動きなどを想像したうえで、しっかりと準備する”ことを大切にしています」。そう語るのは、株式会社昭建の鎌田陸央さん。現場監督として職人とコミュニケーションをとりながら、工程管理から品質管理、出来形管理、安全管理までを行い、現場全体を統括している。同社の中村代表取締役社長からは“中堅のリーダーとして次世代を引っ張ってほしい”と期待を寄せられる存在だ。

普通科高校を卒業後、大学では土木系学科に進んだ鎌田さん。地元で働きたいという思いから参加した職業説明会で昭建に出会い、その明るい雰囲気に魅了されて入社を決意した。「入社の決め手は、まず一番に雰囲気が良かったこと。現場見学会に参加した際にも若い職員の方がはつらつと仕事に取り組む姿を見て、ここで働こうと決めました」。

鎌田さんが特に印象深いと語るのは、最初に任された管工事の現場だ。「仕事を始めた当初はとにかく先輩についていき、現場を見て覚える手探りの日々。そうした中、ある施設の管工事の管理を任せてもらえることになりました。責任ある仕事なので当然緊張はするのですが、『自分に任せてくれる』という嬉しさも同時に感じたことを覚えています」。

その後、水道の新設工事や橋梁の拡幅工事、道路の舗装工事やテニスコートの改修など、様々な事業を経験。「無事に工事を終えた瞬間は、例えようのない喜びを感じます。美しく整備したテニスコートなどは見ているだけでも気持ちがいいですし、目にするたびに“自分たちが作ったものがずっと形として残るんだ”と実感できます。以前に舗装工事をした道路なども、友達といっしょに通る際にそれとなく自慢しています（笑）」。

今後の目標は、所長として現場を任されること。「大きな現場を任せてもらい、所長として無事に工事を完了することが目標です。また、新しいことにも積極的に挑戦していきたいと思っています。今取り組んでいるのは国道を横断するボックスカルバートの工事ですが、これも私にとって初めての経験。まだ手がけたことのないもの・やったことのない工法などにもチャレンジできれば嬉しい限りです。コンクリートに関連した資格も取得するなど、専門性もさらに高めていきたいです」と意欲を見せる。

「私自身、大学で土木を学んだ後に現場に出ましたが、率直に言えば“現場に入ってからでもしっかりと学べる・成長できる仕事”だと感じています。もちろん専門知識が多いに越したことはないですが、現場経験によって身につくことは想像以上に多いもの。未経験・異業種の方にも、ぜひ建設業を選択肢に入れてもらえたらと思います」とエールを送る鎌田さん。「建設業に縁が薄い方の中には“建設業って恐そう”というイメージがあるかもしれません。私も入社直後は萎縮していたのですが、実際にはそんなことはなく、優しくて面白い、そして目の前の仕事に真摯に向き合う方ばかり。ぜひ明るい雰囲気の中で、一緒に頑張っていきましょう！」

株式会社昭建
代表取締役社長 中村 智 氏

「地域社会の一員として人を大切にする企業」を目指す当社では、安全対策はもとより労働条件・労働環境の改善、人材の確保・育成に努めてまいりました。特に文理を問わず若手技術者が活躍できる環境づくりに継続的に取り組み、「次世代に繋ぐための人材育成」に邁進しております。今後も末永く地域から信頼される企業であるため、「建設DX」の取り組みを含め、社員が安心して働き続けられる環境づくり・魅力ある職場づくりを図ってまいります。

建設人材育成優良企業表彰『不動産・建設経済局長賞』を受賞

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